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トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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東京第三・進化しつづけるバザー

1023日・日曜日】

 心配されていた雨も降らず晴天。オープニングセレモニーには間に合わなかった。

 いつも受付でにぎわっているはずの校門が閉ざされていた。門扉越しにのぞくと、校庭を走り回る子どもたちを児童たちが追っていた。回り込んで裏門から校庭に入ると、そこはふれあい広場になっていた。校舎に人影はない。

運動場に行くと、ギッシリ並べられたテーブルの七輪からはすでに肉を焼く煙が舞っていた。入り口がごみステーション。二~三人のアボジが「分別」を呼び掛けていた。児童が食べ残しを捨てようとすると、「お前…〇〇嫌いなのか? 食べないとダメだ」と、大きな声で「さとす」?姿がほほえましかった。受付は右手、その後ろが舞台になっていた。


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左手は手作りケーキが並んだオープンカフェ、その隣のテントはマッサージとネイルケアのコーナーだ。いつもは校舎の一階で「入場制限」をしている物品販売、今回は「欲しいもの必ず見つかる」というオンマデパートになっていた。その隣は毎年好評の産直野菜の詰め放題、今年も近隣の住民が行列をつくったようだ。高値を呼んでいる葉っぱ物は「瞬間でなくなった」とのこと。みな満足そうな顔をして重い荷物を運んでいた。。ビニール袋からは長ネギが飛び出ていた。

 その右手はコリアンフード、定番のチヂミとスジ煮込みはいつもながら人気だ。ビールにマッコリ、今年は特にハイボールが人気で、早々と売り切れになっていた。

 校庭では、ふれあいコーナーのフィナーレを飾る民族舞踊が始まった。

 スマホ片手の保護者たちが集まっていた。いつも笑顔のオモニ会の姜会長だ。アボジ会とオモニ会の会長だけが着ることができる、オレンジ色のチェーサムのTシャツを着ている。目立つ。

 「今年は少し規模を小さく…」

 今まで校舎で行ってきた、物品販売やカフェなどを運動場に移した。それが功を奏したようだ。

 各種コーナーを一か所に集中させることによって、担当・学年の垣根を超え、互いの様子を見ながら作業できるようになった。クラブ活動や通学路を紹介したりする児童の姿を見守ることができ、どのコーナーからも舞台上でのライブを堪能することができるようになったことに、保護者も喜んでいた。


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 近隣の住民によるハワイアンバンドのゲスト出演も新たな試みだ。かれらは、出演が午後からだというのに、午前中から早々と機材を搬入し、昼食を共に、フェスタを楽しんでいた。それにバンドの主宰者のウクレレ教室の生徒たちも応援に。今まで、ウリハッキョとはまったく縁がなかった人たちが児童の公演に大きな拍手を送っていた。


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 昨年、創立七〇周年を迎えた同校では、これまで「アンニョンフェスタ」として行ってきたバザーのネーミングを「MORE 모아 フェスタ 大山」に変えた。そして今年…バザーはこれからも「進化」し続けるのであろう。

 フェスタの終わりを告げるころ、各テーブルを周り、「あと一足…サイズが合えば…」と、白い靴を勧める「オモニデパート」の「店員」がいた。この一生懸命さがウリハッキヨを支えているのだ。土地問題が一段落し、差し迫った問題が校舎の耐震だ。少しずつだか、いい方向に「風」が吹き始めている。そんなことを予感させる半日だった。


*加筆して11月下旬刊行の『朝鮮学校のある風景』40号に掲載します。