東京朝高18期同窓会の幹事会
【10月1日・月曜日】
会議だとか、地方出張だとか、来年古希を迎えるのに一線で働いているトンムがいる。その一方で、風邪気味だとか、忘れたとかと、参加できなかったトンムたちもいた。今回の議題は、来年秋の一四回目を迎える同窓会の打ち合わせだ。
手書きのデジュメが手渡され黄幹事長から「同時に、勝手に話し出さないで…」との一言。

幹事長が場所や時間など、いくつかの事柄を話し出すが、「その場で二次会も…」とか、「おしゃれしていきたいから焼肉はやめて…」とか…その一方で、「麦焼酎、濃い目のトリプルで」とか、「このミョンテ美味しい…お代わりないの?」とか…。何とか、この何回かつづいているJ店はやめて、少しおしゃれなTかKにすること、開始時間も「夜道は足元がおぼつかない」というので一時間早めることが決まった。

先月、急逝された金先生の冥福を祈り、七月に平壌で行われた同級生の集まりの写真が回され、映画監督の崔トンムがテレビに出ていたとか、五キロ走っているとか、一キロ泳いでいるとか、いつもの「健康自慢」を交わすなど、二〇人余りのいつもと変わらぬ「言いたい放題」の酒宴だった。
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卒業して四〇年、「還暦前夜祭」と銘打った二〇〇八年一〇月の一〇回目の同窓会のキャッチフレーズ」は、「늙지말고 알지말고 六〇령 넘어설 오늘의 이 기세로 좋은 일만 기억하고 모두 같이 뛰여 넘자! 七〇고개도!(老いることなく、病むことなく六〇の峰を越えようとする今日のこの勢いで、良いことだけを記憶してみんな一緒に越えよう! 七〇の峠を!)」だった。

当時の同窓会報を見ると、次のように書いている。。
「…六〇の峠を目の前にして、心を改めようと思う。慌てず、憎まず、遠ざけず、やさしく穏やかに、そして堂々と胸を張って常に開かれた心で、笑顔を忘れずに。くれぐれも健康に気遣い、賢く生きることができたら…」
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さて、古希を迎える来年の合言葉は? 何よりも謙虚さが求められているのかもしれない。別れ際、握手を交わし、ぬくもりを感じながら、そんなことを思った。
*加筆して『朝鮮学校のある風景』52号に載せます。