見て、聞いて、感じてきました。
ヘバラギ&セッピョル学園
五月に岐阜朝鮮初中級学校で行われた「ヘバラギ学園」と、六月に茨城朝鮮初中高級学校で催された「セッピョル学園」を訪ねた。 金淑子・編集部
岐阜・ヘバラギ学園
毎年、愛知朝高校区の青商会の支援で、各初級部を巡回して二泊三日で行われている。集まるのは岐阜、名古屋、愛知第七、豊橋、東春、四日市、長野、静岡の八校の初級部四、五、六年生の児童たちで、今回が六回目だ。
■特別授業とソージョ■ 二日目(5・20)、岐阜ハッキョに着くと、朝鮮大学校の先生による「昆虫」、愛知朝高の先生による「氷点下の世界」、岐阜ハッキョの先生による体育などが行われていた。「昆虫」の授業では男子が積極的で、日本語でもわからない昆虫の名前をウリマルでしっかり答えている児童がいるのには驚いた。皆、興味深々だ。校庭に昆虫を採りに行くのに、虫よけスプレーをしようとする男子児童に女子児童が「虫が寄ってこないと困るじゃない」と指摘していた。この年齢は女子がしっかりしているようだ。「氷点下の世界」でも校庭にでて枝や草を拾ってくる場面があった。みんな教室を飛び出していったが、少しふっくらした男子児童は、外に出るのが面倒なのか、教室の後ろにあった枝を代用しようとして先生に「ダメ」と指摘されていた。授業では実験を通していろいろなものを凍らせたあと、最後に牛乳やジュースを凍らせて試食タイム。児童たちは目を見開いて「おいしい!」と連発していた。
体育の授業では翌日の運動会に備えて行進の練習。人数が少ないと「モヨッ(集まれ)!」とか「カッ(駆け足)!」を体験するチャンスがない。児童たちにはこんなことも新鮮らしい。
昼食の弁当を食べて、午後は特別ソージョ(部活)。ペットボトルのロケットを飛ばしたり、ラグビーやバスケット、空手、チャンダン、裁縫の指導を受けたり、美術のワークショップをしたり、それぞれ思い思いのソージョを楽しんでいた。チャンダンではやはり長野の児童生徒が抜きんでていたが、ほかの分野でも地域の特徴があるのかもしれない。

■青商会の活躍■ その後、体育館で劇団「トル」による演劇「カンアジ トン」を鑑賞。朝鮮の童話を在日朝鮮人のキム・ギガンさんが会場の児童や先生を巻き込んで、面白可笑しく演じる。あっという間に一時間半が過ぎてしまった。
この間、運動場では各地青商会が暑い中、汗をかきかき「B―1グランプリ」の準備。私は演劇を見終えた後、「ご苦労様です。また明日来ます」と声をかけて下校した。岐阜ハッキョオモニ会ブログによると、メニューは岐阜青商会が鶏チャン焼き、長野青商会がヤンニョン蕎麦、三重青商会が四日市トンテキ、北陸静岡青商会がスジ煮込み、愛知青商会1がお好み焼き、愛知青商会2が焼きそば、軍配は三重に上がったそうだ。食後は児童たちの合唱コンクールも行われ、大いに盛り上がったという。
翌日の運動会では、前日の体育の授業での行進練習の成果を発揮。徒競走に加え、玉入れや騎馬戦など団体競技が行われた。最後の綱引きでは、全児童と青商会が対戦。力を出し切った真剣勝負の結果、青商会が「ヨンチャ」の声に合わせたチームワークで勝利した。最後の解散の場面まで見たかったが、残念ながらほかの用事でハッキョを後にした。この間オモニたちは朝の五時に登校とのこと、お疲れさまでした。
つづく