校庭でのチャリティー焼肉
【6月26日・日曜日】
東京第三のアボジ会による恒例のチャリティー焼肉モイム[集い]。
開始時間を間違え、早く着きすぎてしまい、校舎内を一周した。
運動場ではサッカー部が、屋上では男女バスケット部が練習をしていた。気合が入っている。バスケットは、昨年来の幾つかの大会で、ペア優勝を果たしている。
「子どもたちの夢を叶える」と、謳った焼肉モイムは、バスケのヘバラキカッブとちびっ子サッカー大会に送る家庭の経済的負担を多少でも軽減させるための催しだ。
三階の校舎から校庭を見下ろすと、テーブルとイスは並べられ、煙が舞っていた。火おこしが始まったようだ。
一階に降りてきて、教員室の前の「オモニ会の掲示板」を見る。「第三の未来たちを守ろう!」、力強いスローガンが目についた。この日の焼肉モイムのポスターを中心に、右手にはアボジクラブ、左手にはオモニクラブの手書きの紹介文が貼り出されていた。
アボジ会は「豊島ッスル」の紹介だ。豊島は学区の一つの豊島区だとして、「ッスル」? 「マッスル体操クラブです。マッスルのスルはお酒のスルに引っ掛けています。…二時間ほど汗を流した後はマッスルのスル(酒)がとても肉にしみて美味しいそうです」との説明書きが。さらに「このクラブの何よりも素晴らしいところは~ワンコイン(五〇〇円)レッスン参加費から募り三〇万円貯まったら、ガッコに寄付しよう! という志…」、「…ムキムキマッチョに偏しながら…子どもたちに…まさに一石二鳥…」、「密かに根をはっている」とも書かれていた。
アボジたちがバーベルを挙げる写真と並んで、ひょろりとした金教務主任がボクシングのグローブをはめてパンチを受けている、意外な写真にびっくりした。
オモニ会は、エアロビ教室を始めるようだ。
炎天下だ。オモニたちはテントの中の席を占め、練習を終えた児童たちが席に着くと、いよいよスタートだ。
「…クラブ活動をする子どもたちのために…家に帰るだけの体力を残して、飲みまくってください…今日はそれが…」
司会者の言葉に、「今日は飲兵衛の尊敬されるアボジになるぞ…」、テントの中からは「自分で帰ってね…」の声が飛んだ。
サッカー部とバスケ部の児童が紹介され、「優勝に向かって…」の決意表明と歌。テントの中に避難していたオモニたちが一斉に飛び出して来てスマホを向ける。子どもの名前を思いっきり叫ぶオモニ。日に焼けていないのに顔が赤い。「尊敬されるオモニ」を目指しているようだ。テントの中から「乾杯」の声が途切れることはなかった。 オモニ会の役員が紹介されて合唱。踊りだすアボジが二~三人。アボジ会の役員たちも一言ずつ抱負を述べた。オモニたちから凄い歓声だ。歓声というより、頑張るよう「活」を入れられているようでもあった。
オモニたちの機嫌がいいと、アボジたちは二倍、三倍の力が湧いてくるようだ。
*再整理し、多くのの写真と共に『朝鮮学校のある風景』38号に載せます。
