「サランの会」の総会での一コマ
【4月16日・土曜日】
「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」の六回目の総会が、東京第九の多目的ホールで催された。
開会一〇分前、女子児童が一番前の席に座って、読む練習を繰り返していた。総会で、児童を代表して感謝の言葉を述べるようだ。

みるからに幼い。「緊張している?」と、話しかけてもうなずくだけで、頼りなさそうだ。担任が「ゆっくり…落ち着いて」と、アドバイスするが…。
「来賓」と紹介され、舞台左手のマイクの前に立つ。これまでは高学年が行ってきたが、東京第二でのイベントと重なり、急きょピンチヒッターとして選ばれた三年生だ。
「いつも、わたくしたちを笑顔にしてくださるサランの会のみなさま 本当にありがとうございます」。
読み始めると、声は大きくはきはきしている。会場の注目を一身に集めた。

[以下、原文のまま]わたしは読み聞かせの時間がとても楽しみで大すきです。もちろん、一日きゅう食もたのしみです。なぜなら、そのおいしいきゅうしょくを食べると、みんなが元気いっぱいになるからです。それだけではありません。サランの会の方々はわたくしたちにおべん強を教えてくださいました。2年生の時にならった「詩」はとてもいんしょうにのこっています。いろんな学年のみんなも「楽しかった!」と言っていたので、もっともっとサランの会の方々からべん強を教えていたたきたいと思いました。
わたくしたちはサランの会の方々が大すきです。これからもサランの会の方々と楽しい思い出をつくっていけたらなぁと思いました。これからもよろしくおねがいいたします。
2016年4月16日(土)3年生 張〇〇

サランの会による月一回の絵本の読み聞かせ、学期毎の一日給食と年一回の特別授業、児童たちは楽しみにしていることが伝わってくる。
けしば誠一杉並区議会議員はフェイスブックで「この日一番のハイライト」と評した。また、「日本で生まれ育ったこの生徒たちが、差別なく学び遊べる機会を何としても守りぬきたいものです」との感想もだ。
参加者のみながそう思ったのでは…。
総会後の交流会で、担任は「一日で書いてきた。児童の率直な気持ちが伝わればと思い、手を付けずにそのまま読ませた」と、話していた。
昨年末、朝鮮学園を支援する全国ネットワークの総会で、長谷川代表が報告したように、二〇一一年に発足後、サランの会の活動は「イベント型から日常型へ」、着実に進化してきた。三年生のメッセージからも、その活動が日常の学校生活の一環として、児童に受け止められていることが実感できた。
*5月に刊行する『朝鮮学校のある風景』37号に掲載します。