東京第三・終業式へ | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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1222日・火曜日】
 この数年、管理が行きとどかず、道路を覆い隠すように生い茂った樹木の剪定はひと段落したようだ。歌声が聞こえたようだが、一階に人影がない。三階の臨時講堂で、終業式が始まっているようだ。
 慌てて隣の図工室の丸椅子をもって、会場に入ると、金校長の話しが始まったところだ。
 …九月には敬老の集まり、一〇月は高学年の体育大会と芸術競演、一一月に入ってからはバザーに、オリニフェスタ、エンジョイフェスタ…学校創立七〇周年を迎えた年、みんなが一日一日を一生懸命努力し、アボジ、オモニたちと地元の同胞、近隣の住民に支えられ…大きな成果を…。学年別に、何人もの名前をあげ児童たちを称えていた。
今年の学校の目標である、「学習の模範校」目指して、たくさんの「ウリマルの達人」、「チビッ子先生」、「模範読書家」を輩出したようだ。一年生は、ほとんどウリマルで生活するようになり、二年生は大きな声であいさつする児童が多く、笑い声が絶えない三年生は朝鮮将棋に夢中なようだ。四年生は対になって勉強を教え合い、五年生は互いに意見を出し合うようになり、六年生は苦手な科目を克服するため頑張ったようだ。

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 学年別に成績表が手渡され、ウリマル学習で先頭に立った学年と個人が表彰された。学年別の成績には歓声が飛んだ。「六位は…、五位は…」。五年と三年が上位二位に残った。「二位は五年…」が告げられると、五年の児童は「ウォ~」、歓声ともため息とも言える声が漏れた。黄先生は残念そうに児童と顔を見合わせていた。

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 終業式が終わると、教室に戻って、二学期最後のホームルームだ。冬休み期間中の注意事項が伝えれ、一人ひとりに成績表が手渡されていた。
 三年生の教室では記念撮影。ポーズが決まらないのか、全先生は何度も写し直していた。

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 高学年の教室が並ぶ三階から校庭を見ると、何人かの児童が走り回っていた。
 ジャンケンの掛け声も。一輪車の練習用の鉄棒にぶら下がって、両足を広げたり、からめたりしてのジャンケンだ。李先生が見守っている。二年生だ。
 校庭には、剪定した樹木がうず高く積まれていた。枝の陰から黄色い夏ミカンの実が顔を出していた。

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 四年生の教室では、金先生が成績表を開いて女子児童と話していた。成績があがったのか、児童は笑顔で応えていた。他のほとんどの児童は、本を読んでいた。

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 玄関に行くと、「二学期の間、コマッスムニダ」と先生に挨拶をする児童が何人かいた。
 そして三手に分かれて下校だ。
「大山…大山…」。最も多い東武東上線組だ。
 三階の窓から六年担任の夫先生が、名前を呼んでいる。忘れ物をした児童がいたようだ。
 「先生、今日はお姉さんと…」、「いまから○○トンムの家に行きます」との声が聞こえた。高学年の姉と一緒に帰れる低学年の児童は嬉しそうだ。友だちの家に泊りに行くという、高学年の児童も笑顔だ。
 そんな児童のやり取りを一年担任の金先生が笑顔で見守っていた。

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 赤羽や千川方面のバス組が校門を後にする。人数が多い、電車組は手間取っているようだ。

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 いつもの赤羽ではなく、千川・池袋行きのバスに乗った。
 「来年は中学生…学校が近くなる…夫先生はやさしいが、怖いのは…」
 ウリマルが上手だ。
 「男子と女子はどちらが勉強をしますか」と聞くと、「人数は男子が多いですが…」うつむいてはっきりと答えてくれなかった。
 終業式で成績表を受け取った学年代表は、四対二で女子が圧倒していた。
 千川のバス停に着くと、女子児童は、「アンニョンヒケシプシオ」と頭を下げて、下りて行った。「いい正月を…」と声をかけようとしたが、すでに地下鉄の階段をめざして走り去っていた。**
*再整理した2016年1月に刊行する『朝鮮学校のある風景』35号に載せます。