朝大での「クイズ王」決定戦へ
【10月14日・水曜日】
大学に着いたときは、初級部、中級部の学内を回ってのオリエンテーリング形式の準決勝は終わり、初級部の決勝戦、ラスト二問だった。

その後、行われた中級部の決勝戦も同じく早押しクイズだった。
「二〇〇匹の魚の中の99パーセントが鯉である。鯉を98パーセントにするには、何匹の鯉を…」
準決勝の段階で、「東低西高」と言われていたが、初級部は南大阪初級の趙トンムが、中級部はぶっちぎりで和歌山初中の金トンムが初の栄冠を手にした。
途中、なぜかアフロヘアーの「御邪魔虫」が登場し、緊張の場を和ましていたが、児童生徒の一泊二泊の生活の世話、出題、応援など、朝大生が果たした役割は大きかった。fbにアップされていた「ディズニーランドより、児童生徒たちにチョデーの思い出が残るように…」との意気込みが感じられた。

主催団体の青年同盟と青商会による表彰、王冠とマントを身に付け、トロフィーを受け取る二人のクイズ王は落ち着き払っていた。一方、八〇人余りの参加者を代表してディズニーランド招待のパネルを受け取った女子児童のおどおどする様は、とても可愛らしかった。

そして記念写真。「朝鮮新報」に「イオ」、朝鮮青年社、「朝鮮商工新聞」からも来ていた。朝大出版部のカメラマンも交じって、一斉にシャッターを切っていた。「笑って、笑って」一枚、「拳を握って」一枚、そして引率してきた先生を交えてまた一枚。それが終わる、講堂の前で学校別、地方別に記念撮影に収まっていた。

夕食を兼ねた焼肉パーティーまで一休み。中庭の池の前では、「朝鮮新報」の記者が「クイズ王」にインタビューを行っていた。
それをじっと見つめていた男子生徒、中学二年でただ一人決勝に挑んだ、静岡のハッセンだ。
私・「中二で決勝進出、すごいね」
生徒・「準決勝は三択だったので…運が良かったというか…」
実は二年前、彼が小学校の修学旅行で朝鮮大学に来た時、偶然会っている。卒業生は一人だった。ここで長野のウリハッキョの卒業生と合流し、この時もディズニーランドへ。
「心配事は?」との質問に、「今年も少年団の団委員長で、来年もです。二年連続…なんとか…」。そんな一言を残し、インタビューを終えた「ヒョンニム」の後を追って行った。

*加筆して、11月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』に掲載します。