東京第三・チャリティー焼肉 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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東京第三・チャリティー焼肉
【6月28日・日曜日】
 学校のことをオモニ会だけに任せてはダメだと、アボジ会が発足して四年目。夏のコマチュック(チビッ子サッカー大会)や、バスケットボールのヘバラギカップの合宿や遠征費用をねん出するためにアボジ会が催す、チャリティーヤキニクモイム()も恒例になったようだ。
 雨降りも予想され、校庭いっぱいにビニールシートが張られた下での七輪焼肉、暑くて熱かった。アボジ会の主催だとはいえ、肉や野菜の仕込みはオモニ会、アボジ会のメンバーはもっぱらアルコールの販売だ。飲み物の購入でチャリティーが発生するというので、担当のアボジたちは売り込みに大わらわだ。


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 まずは、参加者一同、焼肉タイムだ。茨城のハッキョでの「セッピョル学園」でもそうだったが、ウリハッキョの児童たちは肉を焼くのが上手だ。ステーキやしゃぶしゃぶ、すき焼きより煙と「格闘」する、「焼肉っ子」が育っている。
 そして、コマチュック大会に参加するサッカー部が紹介される。
 「僕たちのために…」。「必ず優勝します」との決意表明には「チョッター」という掛け声とともに大きな拍手が湧いた。歌も一曲披露したが、マイクが入っていないのか、声が小さい。サッカー部担当の夫先生は、気が気でないのか、立ちあがって身振り手振りで合図を送っていた。

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 次はヘバラギカップに出場する男女バスケ部の番だ。娘が紹介されると、アボジなのだろう、大きな声で「可愛い~」といいながら両手を大きく振っていた。

 司会者・「そこのアボジ…可愛かったらお酒飲んでください、売り上げに協力して下さい…」

 そのアボジ・「わかった! 残った酒、全部持ってこい!」

 案内チラシには「酒豪の方の参加をお持ちしています」と書かれていたが、大トラ、小トラが急速に「繁殖」しているようだ。



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 児童たちが食べ終わって下校した後も、七輪からは煙があがり続けていた。ウーロンハイやビールが載った、発泡スチロールの蓋が慌ただしく行ったり来たりしていた。
 東京第三のオリジナルシャツを着た二人が何か話し合っていた。オレンジ色だ。オレンジは、アボジ会とオモニ会の会長だけが着ることが許される色だ。
 遠目に見ると、主導権を握っているのはオモニ会の会長?アボジ会の会長は、口を固く結び、大きくうなずいていた。

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 一段落したようなので、校門を出て帰りかけると、「さあ~これからはいよいよ大人の時間です」との声だ。慌てて引き返すと、オモニ会の役員を紹介している。

 「…協力して頑張りたい。力を見せつける…売店…アボジたちの協力を得て…」 

 七月下旬の夜会について、オモニ会の会長が話をしているようだ。

 つづいて紹介されたオモニ会の副会長も勢いがある。

 「アボジ、オモニ、学校の先生、そして地域が一丸になってウリハッキョを守って行きましょう。できることは何でも…」

 「アボジたちにひとつお願いが…」、アボジたちは一瞬緊張? お願いというのは、オモニ会が学年別の飲み会を組織するので、送り出していうものだった。

 場内からは、「チョッタ!」。「それではアボジたち全員のオーケーをもらえたということで…」。オモニたちからは大きな拍手が湧いていた。


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 つづいてアボジ会の会長、副会長、学年別責任者が紹介された。一人ひとり決意を述べながら全員、缶ビールを一気飲みしていた。
 最後は、アボジ会の会長と二人の副会長にオモニ会の会長も加わって、四人が揃ってビール缶を高々と上げて飲み干していた。

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 「子どもたちの夢を叶える」と銘打った、チャリティー焼肉モイムは、暑い日の熱いひと時だった。

*加筆して、7月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』32号に掲載します。