サランの会・一日給食 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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東京第九・サランの会の一日給食へ
【6月13日・土曜日】
 学期に一度行われている「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」による一日給食、今回のメニューはシチューだ。集合時間9時に遅れること二時間、厨房ではすでに大きい鍋が煮立っていた。二つのホットプレートからはハンバーグが焼ける匂いが漂っていた。
 「ご飯のスイッチは?」
 「入れました」
 「一二時何分からでしたっけ?」
 「昼食時間は…」
 そんな言葉が飛び交っていた。
 向い側の多目的ホールには、テーブルと椅子も並べられ、ご飯が炊きあがるのを待つばかりだ。

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 授業中の校内をひと回りした。
 「オモニ会の寄贈図書」を紹介するコーナーが二階を上がる階段の踊り場から、玄関前の掲示板に移されていた。
 児童たちが立ち止まって、ゆっくり見られるようにと、配慮したようだ。
 一年生は、「ねずみとおうさま」と「こねこのピッチ」、二年生は「かいけつゾロリ はなよめとゾロリじょう」と「知ってびっくり! 危険生物のお話」三年生は「ふしぎな国のアリス」と「オズのまほうつかい」四年生は「東日本大震災」と「深海のサバイバル」、五年生は「砂漠のナイチンゲール」と「ほねほねザウルス」、六年生は「五体不満足」と「なぜあらそうの?」。ニコライ・ポポフ作の「なぜあらそうの?」は、「争い」がエスカレートする様を描いた文字のない絵本だ。

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 二、三階の教室がざわめいている。冷房を入れる程の暑さではないのか、運動場側の窓だけではなく、廊下側のドアが開けっぱなしになっていたので、児童の顔がちらほら見えた。一年生の教室は空っぽだ。担任の康先生が、黒板の前の机に向って、書きものをしていた。
 私・「子どもたちは?」
 康先生・「音楽の時間です」
 私・「なにを?」
 康先生・「連絡帳に…」
 授業がないからと行って、一休みとはいかないようだ。
 隣の教室からは「直角三角形は…」。算数の時間のようだ。

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 二、三階の教室がざわめいている。冷房を入れる程の暑さではないのか、運動場側の窓だけではなく、廊下側のドアが開けっぱなしになっていたので、児童の顔がちらほら見えた。一年生の教室は空っぽだ。担任の康先生が、黒板の前の机に向って、書きものをしていた。
 私・「子どもたちは?」
 康先生・「音楽の時間です」
 私・「なにを?」
 康先生・「連絡帳に…」
 授業がないからと行って、一休みとはいかないようだ。
 隣の教室からは「直角三角形は…」。算数の時間のようだ。
 授業が終わると、ざわめきは運動場へと移って行った。ボールを蹴る男子が四~五人、木陰では男女の児童が一輪車に挑んでいた。一年生なのだろう、ふらついて危うい。

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 運動場から校舎に戻ると、寄贈図書の案内の張り替えをしていた。廊下を挟んだ会議室からは保護者たちの笑い声が聞こえた。
 顔なじみのオモニは、「運動会が終わったと思ったら…夜会の準備…」。オモニ会で、その打ち合わせをしていたようだ。
 「授業時間一分前です。…トンムたちは…準備…」
 校内放送だ。女子児童が急ぎ足で二階に向って行った。放送担当の二年生とのことだ。
 今回は、一年生は「どんぐりむらの本屋さん」、二年生は「かいけつゾロリ なぞのスパイと一〇〇本のばら」と「伝説の怪物トレンチュラ」、三年生は「動物と話せる少女リリアーネ」と「ランプの精リトルジニー」、五年生は「わくわく科学」と「夢と感動を生んだ人の伝記」。四年生と五年生は空白のままになっていた。

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 学年ごとのテーブルにキムチとハンバーグを置き、ご飯とシチューが入った大きな二つの鍋を運び、いよいよ給食だ。

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 この日、私の分担はご飯をよそうこと。低学年は少なめに、高学年は児童の体つきを見てだ。女子児童には神経を使う。男子児童は何のためらいもなく、お代りができるが、乙女心は複雑だ。それで、体つきの大きい児童には少し多めによそうことに…。女性の先生たちも少し多めにだ。

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 児童代表が「サランの会」のみなさんに感謝の言葉を述べ、「モッケッスムニダ」。

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「サランの会」のメンバーも児童と同じテーブルにつく。「サランの会」の給食も三年目を迎え、すでに顔なじみだ。会員たちも児童たちと一緒のテーブルにつき、話すのを楽しみにしている。
 テーブルを回ってキムチを分ける先生、グループ別に写真を撮る先生、児童のおしゃべりにつきあう先生、給食の時も先生は忙しい。
私もテーブルに着く。シチューとは別に、テーブルに置かれたハンバーグが減らない。
皿に盛られたハンバーグに手が届かないと思って、皿を近づけるが取ろうとしない児童がいる。
私・「ハンバーグは?」
向い側に座った児童に声をかけた。
男子児童・「好きでは…」
私・「ハンバーグの嫌いな子、大好きです。私が替わりに食べられますから…」
児童・「私の分も…」
ハンバーグは、鶏のから揚げとともに、人気メニュー、大好物だと思っていたが、そうでもないようだ。予想外だった。ハンバーガーは食べるのか、聞いてみるべきだった。

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 何キロ、炊いたのだろう? 十分すぎる程のご飯がなくなろうとしていた。

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 何人かの児童がお代りをしに来たがお釜は空、「サランの会」の三木事務局長が慌ててパンを買いに行った。

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 次回の一〇月の「サランの会」給食は、日本人教師の出前授業付きだ。次回のメニューは? 次の月例会の議題の一つだ。その前に、八月の夜会では、恒例になっている、屋台での冷たいキューリの販売がある。

*加筆して、7月下旬に刊行する『朝鮮学校のある風景』32号に掲載します。


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