チェサミとミレを追いかけて、東京中高へ
【11月24日・月曜日】
チェサミ(第三という意味)とミレ(未来)が、「出動」するというので、『風景』28号の最終確認の合間をぬって東京中高へ。
運動場に行くと、夫先生の「タルリラ(走れ)」の声。東京第三の第一試合ははじまっているようだ。関東地方チビッ子サッカー大会の最終日、相手は強豪の東京第一。運動場には「応援」に来ているはずの東京第三の「二人」のマスコットがいない。
「いままでいたのですが…選手の気が散ってはと…今は体育館でオモニたちを応援しているのでは…」
一年担任の黄先生の話に、急ぎ都内の学校と支部対抗のピーチバレーボール大会が催されている、体育館へ向かう。

「いた!」オモニたちに混じって、応援するチェサミとミレ。前半が終わったのかコートチェンジ、チェサミとミレも加わり、円陣を組むオモニたちは全員、小柄でスマートに見える。表情も何となく和やかだ。相手側の選手からも笑みがこぼれる。女性陣に混じって手を叩いているのは鄭校長だ。東京第九との対戦だ。

試合が始まると「二人」は退場、教務主任の金先生と教育会の洪先生に支えられるように体育館の階段を下りていた。後ろから見ると、「二人」の頭の大きさは、金教務主任のゆうに十倍はある。ロビーに行くと、コーヒーなどを売っていたオモニたちとパチリ、練習をしていた他のチームのオモニたちともパチリ。金先生と洪先生は「二人」の親代わりのように、一緒に写真に収まっていた。人気者だ。「クイヨプダ(かわいい)」の声も飛んでいた。

二階に上る階段の下で、「二人」は帽子ではなく、「頭」を脱いで一休み。洪先生がスマホで撮った写真を見せていた。首を傾げたり、手を振ったりする、そんな仕草が可愛い。「二人」も笑っていた。満足げだ。そんな二人の姿を児童たちは、恐る恐る遠巻きで観ていた。

お披露目の運動会は確か、「オモニ世代」だった。あまりに大きな図体に、汗をびっしょりかいて苦闘していた。バザーの時は一気に若返り「朝大生」、舞踊部だったので、その動きは軽やかだったと聞いている。そして今回はまたまた若返り東京第三を卒業した「朝中生」、チェサミとミレは「出動」ごとに若返り、動きも軽やかに、表情も豊かになるようだ。
次は、二月の学芸会あたり? 次の「二人」はどんな仕草を見せてくれるのか楽しみに待とう。
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運動場や体育館で、学父母や教職員、イルクン(専従活動家)から立ち話だったが色々な話を聞けた。
入学説明会を兼ねた身体検査も終えたこの時期、最大の関心事は児童の増減だ。学校のよって、違いはあるようだか、東京都的には三桁の初級部の新入生は確保できたようだ。みなが心配していたのは、中学や高校から日本の学校に行く「転出生」が少なくないことだ。
「ウリハッキョの魅力、学校力をアップさせて…」、「学校を決めるのはあくまでも学父母…進学や就職を考えると心配だという気持ちは分かるが…」、「日本の学校に送ったからと言って、解決する問題でもないと思うのだが…」。子を思う気持ちは一つだが、様々な意見があるようだ。
バレーボールに興じ、それに声援を送るオモニたちの姿を見て、「学父母たちこそ、同胞社会・組織を支え、担う主力部隊…その要求をどのように組み入れ…リードできるか否かに、民族教育の未来がかかっているのでは…そのためにも…」と語る、イルクンの言葉がとても頼もしかった。