バザーの準備&教育実習生 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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【10月16日・木曜日】
校長と教育会の副会長を歴任した金先生と会うために東京第三へ。金先生には以前『続・私の東京朝鮮第三初級学校物語』(体験記録編)に書いてもらったことがある。今回は、師範学科卒業後、赴任した静岡のウリハッキョの「物語」を、『朝鮮学校のある風景』28号に書いてもらうためだ。
校舎の玄関に、「1026バザー」の手書きのポスターが何枚も貼られていた。
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早朝、オモニ会の趙会長のフェイスブックに、カラフルなチラシがアップされていた。
「おいでよフリマ!」、「素敵な民族衣装で写真撮影!」、「開催!クイズ王決定戦!」、「嬉しい♪産直朝摘み野菜販売」、「焼肉だけじゃない!すべて手作り、新メニュー続々♪」…
今年の「アンニョンフェスタ」も企画が満載、チラシのあちこちに!と♪が踊っていた。
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 一階の教員室から特別学習室、校長室、会議室、教育会室、炊事室まで段ボールが積まれていた。
 私・「今年の目玉は…」
教育会の洪先生・「卒業生がネイルケアを…チェサミとミレとのゲーム大会、飲食のメニューも増えました。創立七〇周年と関連したクイズ大会もみものでは…」
東京第三のキャラクターのチェサミ(第三という意味)とミレ(未来)が登場する場が多いようだ。銀座と代官山で人気のサロンを営む卒業生が出店してくれ、ポケットティシュを一万個寄贈した卒業生もいるようだ。
 
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 玄関だけではなく、階段や廊下にも児童が描いた「1026」のポスターがあちらこちらに貼られていた。
 
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 バザーまで10日を切った。
 金先生との話も弾んだ。雨の中での静岡朝鮮初中級学校の新校舎竣工式での同僚、教え子との再会をリードに、草創期の静岡のウリハッキョの「物語」を載せられそうだ。
 
1016日・木曜日】
 朝鮮大学校の教育実習生の授業があるというので午後、学校に戻った。
 運動場では、男子児童がボールを蹴っていた。女子児童はジャングルジムに登りおしゃべりだ。校舎からは児童の歌声、教科書を読む声も…このざわめきがたまらない。
 一階と二階の間の踊り場の手洗い場では、一人の男子児童が袋に何かをしまっていた。
 私・「何しているの?」(もちろん、朝鮮語でだ)
 児童・「イタッキ(歯磨き)…」
 返事をした跡、あわてて「アンニョンハシムカ」だ。
 ズボンもシャツも大きめだ。1年生なのだろう。
 
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 三階の高学年の教室へ。今年、朝大からの実習生は二人、一人は東京第三の卒業生だ。四年と六年のクラスに入っている。
 階段に近い四年生の教室はもぬけの殻、隣の五年生の教室から話し声が、黒板には「ふたつのものをくらべて…ビラミットの…」と書かれていた。
 「どんな人がどのようにしてビラミットを作ったのか…」
 先生のそんな声が聞こえる。黒いチマチョゴリを着ている。実習生だ。
 教室の後ろには金校長と、四年担任の夫先生の姿が。児童たちに緊張した様子はない。「先生」もだ。余裕を持って何人かの児童を指名していた。
 
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 廊下から遠めに写真を撮って、隣の六先生の教室に行ったが、人影がない。その隣の理工室から木をのこぎりで切る音がした。六年生だ。窓ガラス越しに眼があった児童の口は「アンニョンハシムニカ」をしていた。
 
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 二階に下りてきて、一年生の教室に行くと、男子児童がひとり、靴下を履こうとしていた。なかなか上手に履けないようだ。机の上にはランドセルがきちんと置かれていた。ランドセルの持ち主は、運動場で遊んでいる児童たちのようだ。
 三階から夫先生が急ぎ足で下りてきた。
 「写真を…実習生の授業の…」と言って、一階の教員室に向って行った。五年生に日本語の授業を行っていたのは、四年のクラス担任に入った実習生のようだ。
 
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 奥の音楽室からはきれいな歌声が聞こえてきた。
 芸術大会が迫っている。
 「独唱の練習?」と思って、音楽室に行ったら、朴先生が四年生を前にピアノを弾きながら気持ちよさそうにうたっていた。
 授業が終わって、「独唱、初めて聞きました」というと、あららという顔をしていた。
 
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 一階の職員室では、黒いチマチョゴリを着たもう一人の実習生が授業の準備をしていた。六年担任の黄先生がときどき声をかけていた。
 
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 二時からは、週末の競演大会に参加する児童の試演会だ。
 いつものように、三階の高学年の三つの教室の隔たりを取りのぞき「臨時講堂」づくりが行われていた。長身の金校長は、壁の移動に苦心していた。コツがあるようだ。夫先生は慣れたものだ。
 
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 児童たちは、机と椅子を廊下に運び出していた。
 先ほどまで運動場で遊んでいた低学年の児童も、クラス別に床に座っていた。
 
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 六年生と五年生による扇の舞い。つづいて、ひまわりの舞い。出番を待ちながら、「舞台」で踊る他の部員の姿を真剣に見つめる姿が印象に残った。
 低学年の児童も真剣に見ていた。拍手もだ。「客席」からの「チャルハンダ」、「チョッタ」との声援には驚いた。
 
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 三年担任の全先生と美術担当の張先生が写真を撮り続けていた。座って腕組みする金教務主任の隣に、実習生が立っていた。姿勢が良い。先ほど五年の教室で日本語の授業をしていた実習生だ。両手でリズムを刻んでいた。舞踊の経験者のようだ。
もう一人の実習生は、踊り終った児童の世話をしたり、楽器の搬入に手を貸したりしていた。
 
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 そして民族楽器と現代器楽の合奏と群踊。
 低学年は退場し、金校長の講評。
 学芸会と違って、順位が…合奏は気持ちを一つにして自信をもって練習の成果を…舞踊は、六年生は最後の舞台…四、五年生は六年生が悔いが残らないよう…みんなが一生懸命、奏で、踊る姿が下級生と先生、学父母に大きな力になるとも。
 東日本大会で、合奏に出るのは東京第一と第三の二校だけだ。それだけにプレッシャーもあるようだ。指揮する黄先生は「女子が七人で、男子が三〇人…繊細さが…」。それでも審査委員が力強さを感じ取ってくれれば、金賞に届くのではないかと、期待できそうだ。
 教員室に行き、試演会で、両手でリズムを刻んでいた実習生に、「もし今、東京第三に赴任したとしたら、どのクラブを…」と聞いたら、舞踊部との返事が返って来た。
 横で聞いていた担当の夫先生は、「小学校の先生に求められるのは、何でも教えることができるオールランドプレイヤー。でありながらも特技があれば…」と。
 私・「夫先生、聞きました。実習生大歓迎のわけを…漁夫の利ですね…」
 夫先生・「??」
 私・「オモニたちが実習生と一緒に先生の弁当も…」
 夫先生・笑いながら「あと、数日だけです…」
私・(実習生に)「先生は、好き嫌いは?」
実習生・「トマトが…」
夫先生は、「家庭訪問をするようになって、苦手だったキュウリも食べられるようになりました」と。
実習は、バザーの前日までつづく。バザーの日、実習生は「特別な任務」を果たすために登校すると、教育会の洪先生は話していた。この日、二人はチェサミとミレと一緒に写真に収まれないようだ。
 
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合奏と舞踊の練習がつづいていた。運動場では、低学年のサッカークラブが、会議室では新体操クラブの練習が始まった。軽やかな音楽が玄関まで響いていた。