【4月6日・日曜日】
校舎に立てかけられた入学式の看板の前に子どもを立たせアボジがビデオを回していた。上着がお尻の下まである少し大き目の制服、新1年生だ。幼児がアボジの脚にしがみついている。幼児をオモニが諭しているようだ。そんな様子を祖母だろう高齢の女性が、笑顔で見つめていた。
金校長の「チャルオショッスムニダ」の声も弾んでいた。

1階から2階に上る階段の壁に展示された歴代卒業生の写真に親子が見入っていた。
息子に何やら話しかけている。オモニの写真があるようだ。
私・「何期生ですか?」
女性・「47期です」
私・「担任は?」
女性・「リ・ウォニャンソンセンニムでした」
「アボジは…このへんのはず」。夫婦共に第3の卒業生だ。舅は「キム・ジュウ校長の時代だから…」と、言いながら、腕を組んで「少年時代」の息子を探していた。

2階の窓から校門を見ると、ハンドバックをぶら下げた女性が笑顔でスマホを向けていた。Vサインをした男子児童が写真に収まっていた。

1年生の教室では、全先生が新1年生の胸に花をつけていた。「1年生の担任は全先生?」と思ったが、「一日体験教室」の時に学校案内を保護者に説明していた黄先生の声がした。

新1年生の隣に座った「世話係」の6年生が一斉に話しかけていた。ジャンケンに興じる児童もいた。
黄先生・「1年生のみなさん、自分の名前を言えますか?」「返事はハイではなく、イェーです」
そんなやり取りを見ていると、1年生の担任は、3年連続黄先生で決まりのようでもある。

教室の後ろの壁には、入学を祝う各学年のポスターが貼られていた。

講堂には、花をあしらったアーチが立てかけられ、壁には各地のウリハッキョから送られてきた祝電が貼り出されていた。桜田北保育園、紀花保育園、王子保育園、旭保育園など、児童が通っていた保育園や幼稚園からのメッセージもだ。赤羽幼稚園に通っていた児童もいるようだ。
「ドキドキ、ワクワクしながらまっていたにゅうがくしきですね。ピカピカのランドセルを…みんなのことをこれからもずっとずっとおうえんしています」。そんな文面だ。

2年生が教室の前に整列し始めた。男子児童2人が並んで、トイレに向った。1人の児童がもう一人の児童の上着の袖をつかんでいた。脱いだ上履きを見ると、袖をつかまれた児童のそれには、名前が日本語で書かれていた。日本学校から転校してきた児童をトイレまで案内していたようだ。

6年生が1年生と手をつないで入場。黄先生が言っていた通り、新1年生は学父母が座る側を歩いていた。写真やビデオを撮りやすいようにとの配慮だ。
「1年のときって、こんなに小さかったっけ…」。6年生のそんな声も聞こえた。

6年生は、名前を呼ばれた新1年生に花を手渡すと、少しかがんだり、肩に手を添えたりしながら一緒に記念写真に収まっていた。会場からは拍手と笑い声が…。学校通信に載せるのだろう、そんな姿を教育会の洪先生が撮っていた。

金校長は短めの祝辞を述べ、学校と青商会、オモニ会、愛校会などからのプレゼントが手渡された。男女新入生による決意表明。練習を重ねたようだ。会場がどよめくほど、流ちょうなウリマルだった。マイクを手にした金教務主任からも「とてもはきはきとした…」との感想が語られた。

教職員の紹介につづき、在校生の一番の関心事の担任の発表だ。
昨年度は、授業の充実をはかるということで、全学年担任は変わらなかった。1年の担任は、引き続き1年生の担任になった。
「1年生の担任は…」、「1年生の担任は…」。金校長は全校生を見渡して一息ついて「金○○先生です」。児童は大騒ぎだ。前年度4年担任の金先生だ。2年担任の全先生の時は「え~」、嬉しそうだ。3年担任の許先生の時には後ろに立っていたオモニ会の会長の驚きの声が…。金校長の「落ち着いて…」「静かに…」の声も、歓声に度々かき消された。4年担任は夫先生で、5年の担任は金先生、最後の6年担任の黄先生の発表まで、会場のざわめきは収まらなかった。

式が終わると、新1年生は、金校長と担任の金先生の間に挟まり記念写真を、その後保護者も入って撮ったが、思いのほか曾祖母の姿が多かった。

2日後の始業式が終わると、数日後には、5月の運動会の練習がはじまる。今年度も私の「チェーサム(第3)通い」は続く。