【2月22日・土曜日】
10時~セシオン杉並での東京第9の学芸会のリーサル
12時~日暮里サニーホールでの「60万回のトライ」の上映会
2時~練馬文化会館での東京第3の学芸会
6時~渋谷の子どもの城での講演会
東京第9の学芸会は、翌23日の日曜日だ。
「日曜は行くことができないので…」と、電話すると、鄭校長は「前日のリハーサルにでも」との返答。趙教務主任は「衣装は着ませんが…」と、丁寧に日程を教えてくれた。
午後からは、上映会場での書籍販売だ。午前中の低学年の演目だけでもと思い会場に向かった。
リハーサル開始10分前。会場に入ると、「フィッパラム(口笛)」の音楽が流れていた。客席に座っていた児童たちは、大きく手をひろげ、左右に振りながら、一斉に歌詞を口ずさんでいた。演目の一つのようだ。
「何年生?」と訊くと、「2年生です」との元気な答えが帰ってきた。

マスクをした5年担任の姜先生は「道具係りは舞台に…」 。
「司会は集まって…」。6年担任の姜先生の声だ。
舞台の前に集まった男女5人の児童は、発声練習らしきものをした後、姜先生を取り巻いて話を聞いていた。一人の女子児童がマスクをしていた。
東京第3のリハーサルに行ったときも、先生たちが言っていた。
「今年の学芸会は2度の大雪とインフルエンザとのたたかいだった」と。

舞台裏に行くと、2年担任の金先生もマスクをしていた。
何人かの児童が舞台のそでの椅子に座り、プリントを何度も読み返していた。演目ごとの大道具の配置図だ。
私・「道具係は何人?」
児童・「6、7人?」自信がなさそうな答えが帰ってきた。
別の児童・「6年生だけで4人です」

いよいよリハーサルがスタートした。歌と踊りだ。プログラムがないので、学年も、タイトルも分からない。先ほどまで舞台裏でプリントとにらめっこをしていた児童が畳2畳ほどの大きなパネルを支えていた。

舞台のそででは運動マットを持った2人の児童が待機していた。
「アンジョンハミョン…」、「アンジョン」?、舞台が「暗転」したらという意味だ。

舞台から畳2畳ほどの板が戻って来ると、姜先生は児童に、つなげた二枚の板の釘を抜いてばらすように指示していた。板と板の間に隙間が生じているようだ。ぴたりと合わせて、釘でうちつけていた。釘が曲がらないように、児童の目は真剣だ。

それが終わると、三角の形をしたつっかえを取りつけていた。
姜先生・「板と垂直に取りつけると、つっかえを取りつけた後ろの方には倒れないが、前には倒れやすい…それではどうしたら…」
児童・「90度ではなく斜めに…角度…」
そんな話声が聞えた。
その隣では、ドライバーを持った趙教務主任が膝をついて、固定金具を点検していた。

一方、舞台を見ながら、1年担任の金先生が、白いテープに油性ペンで何かを書き込んでいた。「M5」とか「2、3年生」そんな文字が読み取れた。各演目での児童の立ち位置、マイクスタンドや大道具を置く場所などの印を作っているようだ。
それにしても客席も広いが、舞台も広い。

舞台のそでからはこんな下級生と上級生の話が聞こえた。
下級生・「マイクスタンドってなに?」
上級生・「マイクが頭だとしたら、スタンドは体…分かった?」

高学年の児童が舞台のそでに座って、演じる低学年児童の姿を追っていた。「チャルハンダ」、頑張ってと、時折励ましの声をかけていた。
舞台を降りようとすると、いきなり4、5人の児童に取り囲まれた。
児童A・「何と呼べばいいのですか?」
私・「ヒョンニムでしょう。チョチョンウォン(青年同盟)ですから…」
児童B・「チョチョンウォン?」
助っ人に来ていた、学区の二人のチョチョンウォンと同世代といいたかったのだが…。
児童A・「嘘をついたらだめです」
私・「サランの会です」
児童A・「餅つきの時…」
帰るというと、児童たちは「アンニョンヒケシップシオ」と、見送ってくれた。
写真入れる
舞台の上では、立ち位置の確認がつづいていた。4年担任の金先生が進行を担当しているのか、 前列に座って舞台の隅々に目配せしていた。
午後には全体のリハーサルが予定されている。見られないのが残念だ。
滞在時間45分余り、緊張感より、みんなが一緒に楽しく舞台を作り上げていくという和やかな雰囲気が漂っていた。

東高円寺駅か地下鉄で新宿駅に出て、JRに乗り換え日暮里の上映会場に。
12時15分前に会場に着く。上映は2時からで、開場は1時だ。12時から入場整理券をくばりはじめた。

「阿佐ヶ谷朝鮮学校サランの会」のメンバーがセットンでつくった大小の小物入れとキムチの販売準備を終えていた。学校支援の一環としての物品販売は、前回の月例会で決まったようだ。キムチが入った発泡スチロールの箱を開けると、キムチの匂いが…。予約だけ取って、現物は終了後に渡すことになった。
入り口付近では、入場者に配るパンフレットや案内チラシの帳合、受付の準備で大あらわだ。すでに観客が並び始めていた。エレベータの扉が開く度に、その列が長くなっていた。
『風景』と復刻版の東京中高草創期10年史の販売をしながら、整理券を持った観客を場内に誘導する。「20番から30番の整理券をお持ちの方、前にお進みください」。整理券は280番台まで出たようだ。一段落したときは、少し声がかれていた。
大阪での試写会は「予想外」の人が押し掛けて盛況を博したというが、東京でも手ごたえ十分だ。
上映時間15分前に退場、東京第3の学芸会が催される、練馬文化会館に向った。
