【8月25日・日曜日】
毎年8月の最終日曜日、名栗川での焼肉モイム―100人規模の新年会とともに、赤羽分会の二大イベントの一つとして定着して久しい。
朝起きてびっくり。雨が降っている。この何日間猛暑日が続き、前日、関西地方では雨模様との予報だったが…まさかのまさかだ。
さすがうちの秦分会長は「雨男」だ。
集合場所に行くと、水を凍らしたペットボトルや、紙コップや皿を持った顔なじみが集まりだしていた。大量の野菜もだ。毎年、野菜は名栗川近くのスーパーで買っていたが、昨年、バスの駐車をめぐる店長の余りの横暴な対応に、今年は「現地調達」をやめたようだ。分会長は、「ミアナムニダ」と言いながら、「でも、晴れ女の娘を連れて来ましたから…」と、「雨男」の自覚は強いようだ。
大型の観光バス2台に分乗して出発。1号車は、子連れもいたが、どちらかというと年配者だ。高齢者の参加が減っている。この日も集合場所に来ながら、トイレが心配だと引き返した人がいた。2号車はゆったり座っていた。青商会は海に行ったばかりだというので…それでも59人の「大所帯」だ。
3時間余りで現地に。いつもの屋根付きのバーベキューハウスだ。女性陣は早速、野菜を洗い始める。男性陣は、炭火おこしだ。何年か前までは、新聞紙に火をつけ細い木の枝を燃やし、炭をくべる。煙モモウモウの中でひたすらうちわで扇ぐという「苦行」に近いものがあったが、年々着火剤がよくなり、煙ることもなく、さほど時間もかからなくなった。

ビールや野菜、氷や炭を運ぶのを手伝わないと、叱られていた児童たちも、雨も上がり、川遊びのことで頭がいっぱいのようだ。彼らなりに「集団行動」をとろうとしているようだ。

さっそく、川辺へ。水かさも多くなく、流れも緩やか、児童たちは、投げた小石がジャンピングする数をかぞえていた。

昼食の支度を終えたオモニたちも、幼児を連れて川辺で座り込んで何かを話しはじめた。児童たちの歓声、オモニたちの子どもを呼ぶ声…かすかに水しぶきの音が聞こえる。のどかな風景だ。

ブロックで囲んだ9つの炭火を囲んで肉を焼きはじめる。水道際近い3つの席は女性たちが陣取り、その隣はチョチョン、青年同盟の若者が、そして40代、50代、一番端はハナ信組の5人、その手前が「高齢者席」だ。高齢者と言っても「60チョンチュン(青春)組」だ。オモニではなく、アボジと一緒に食べる児童が少なくなかった。

しばらくすると、パートナーチェンジではないが、適当に席を移動して、食べて、飲み続けた。女性陣も男性陣も、若者組も話は尽きない。ひとり「熱弁」をふるう者もなく、飲みすぎて身を崩す者もなく、いたってアットホームな雰囲気が心地よかった。子どもの教育から、介護、相続まで、話題には事欠かないようだ。

チョチョンが児童たちの面倒をよく見ていた。スイカ割り―支部のユ組織部長が上手に仕切っていた。
まずは高学年の男子児童がぐるぐる回されていた。それでも、アボジからの「的確な指示」によって、バットがスイカをとらえる。合成樹脂のバットではスイカは割れない。悔しそうな顔がいい。続いて低学年。真っ二つに割れない。皮が飛び散りもしない。くい込むだけだ。


一段落すると、大人も交じって川遊びだ。ズームで子どもの姿をキャッチして、何度もシャッターを押すアボジがいた。

東京第3の児童と第1の児童がスイカを分け合っていた。両手にスイカを持って川に入っていく女子児童もいた。弟か妹に届けようとしているようだ。

そしてこれも恒例になっている、「水があなたを呼んでます」だ。円陣を組み、川へ「招待」する順序を決めていたのは、ハナの五人組だ。 川の中での騎馬戦、支部委員長の対戦相手は今年ハナ信組に入った女子職員だ。朝大の理工学部を卒業したと言っていた。支店長が大きな口を開けて、何かを叫んでいた。二人同時に川にジャボンだ。分会長、副分会長、チョチョンが次々と運ばれたり、呼び出されたりしていた。
指名されると、覚悟してきたのか、急ぎ時計を外し、携帯を預け、靴を脱ぎ、川に向かっていた。「60青春組」は免除だ。

そのそばで、児童とオモニたちは、「我関せず」。小さな魚を追い続けていた。

サプライズは、秦分会長が奥さんをお姫様抱っこして川に向かったことだ。ハナ信組の職員とその場にいた何人かが両手で川までアーチを作っていた。「タロギー」と、女性たちの悲鳴にも近い声、その隣で何人かの男性からは、「うちは無理、重くて抱きかかえられない」との声も。

2人そろって、水の中だ。半信半疑だったようで、「分会長夫人」は、「着替えが…」と叫んでいた。他にも何人か、下着なしでバスに乗り込んだ人がいたようだ。

そして、歌合戦も。川に呼ばれた面々は、風呂帰りのように気持ちよさそうに声を張り上げていた。

最後の記念写真。中心は〇〇だと言っているのに、その〇〇さんが行ったり来たりしている。子どもたちは遊び疲れかぐったりしている。「一番前は座って、その後ろは中腰、中腰…」。そんなこんなでかなり手間取った。「韓国からの観光客を並ばせるのは、電線にスズメを並ばせるより難しい」と、嘆いていた日本の旅行社のガイドさんが思い出された。
記念写真を撮るはずだったデジカメの電池切れである。子どもの姿を追いすぎたようだ。あのアボジだ。それで急きょスマートフォンで一枚、二枚。それでもみんないい笑顔で収まっていた。

全員で後片付けだ。「肉30キロは多すぎるのでは…」、「誘えば…」。そんな話も聞こえだ。

帰りのバスは、「お酒飲み足りない組」は2号車へ。秦分会長は、「今年は青商会の参加が少なかった」、「若者とのサオプ」をしてくると2号車に移っていった。
到着間際、女性同盟の韓分会長が感謝の言葉と一言。
「来年は8月24日にします。最終日曜日は31日なので…」。いつもは秦分会長の役割だが、2号車での「サオプ」が長引いたようだ。
