【9月14日・金曜日】「敬老の日」の行事の前日に東京第3へ。
いつもの東京チェーサムに着いたのは、午後1時少し前。
翌日に催される恒例の「敬老の日」の行事に参加することができないので、せめてその準備「風景」をとの思いでだ。
日差しが弱くなったとはいえ、まだ暑い。
校庭に入ると、真新しい跳び箱が置かれていた。
「これは?」と、訊ねると2人の児童は「オモニ会が…」、「ベルマーク、ベルマークで…」。
よほどうれしかったのだろう、新品の跳び箱を抱きかかえるように、覆いかぶさって、「喜びのポーズ」を決めてくれた。

校舎に入ろうとすると、金校長とはち合わせだ。
金校長・「ちょうど、いいところにいらっしゃいました」
私・「??」
下駄箱には女性用の靴が何足か入っていた。
何人かのオモニも来ているようだ。
「1時5分前になったら、前庭に整列しましょう」との校内放送、伝達式が催されるとのことだ。
片方は運動靴を履いていたが、空色のサンダルを引っかけたもう片方の右足をかばうようにして歩く男子児童を発見! !
私・「どうしたの?」
男子児童・「ノモジョソ(転んで)…ボキッテ」。ボキッテは日本語だ。
ギプスをしていないので、骨に異常はなかったようだ。3年生の列の一番後ろに並んでいた。

全員整列。

「新しい教育用跳び箱です。新品です。かっこいいですね」と、いつものかすれた声で金教務主任。「チョッチヨ」「チョッチヨ」、いいですねを連発していた。
先生も児童も笑顔で拍手、贈る側のオモニたちの笑顔も素敵だ。

オモニ会の役員が「ベルマーク、8万点です。8万点!」
8万点を集めて、跳び箱を児童に送ることができたのが、本当にうれしかったようだ。
「○○トンム、8万点と言うのは、1点が何枚ですか?」と、質問していた。
教員室の前のオモニ会の掲示板に張ってある「ベルマーク運動」への協力を呼びかけるポスターに掲げられた今年度の年間目標は、36.156点だ。それからすると、8万点は3つの学年度にわたって集められた「膨大な」点数だ。
「ポテトチップや、ポッキーを食べたら、袋は捨てずに…ベルマークを集めて…」
オモニ会のアピールも切実さがこもっていた。
「記録係」なのだろう、少し離れたところから写真を撮っていた一人のオモニは、うれしそうに何度もモニターを確認していた。

児童代表がオモニ会のメンバーに感謝のプレゼントを送った。

シールのようだ。イラストに感謝の言葉が添えられていた。
金校長は児童にゆっくり、渡すように繰り返していた。写真を撮るためだ。

金教務主任が「飛んで、飛んで、飛びまくりましょう」と、言って解散! !
1年担任の黄先生・「歯磨きを終えたら、下校時間まで自由時間です」。
児童たちは歓声だ。男子児童は運動場に走り去った。
2年生は一斉に担任の金先生に群がっていた。先生の話にうなずく児童の顔がいい。
みんな笑っていた。
今年4月に朝大に卒業して、一番大人数のクラスを担任することになった金先生もすっかり慣れたようだ。

高学年は午後の通常授業だ。
校舎に入って行く児童の中に、今度は左腕にギプスの女子児童を発見! !
バスケットボールの練習をしていて、骨にひびが入ったと話していた。痛みはないようだ。

今週に習得すべきウリマルは、「안-/못-」、否定語だ。玄関だけではなく、校舎の何箇所にも貼られていた。
その下に「一石二鳥」を意味することわざが貼られていた。
従来の「今週のウリマル」に加えて、今学期から「今月のことわざ」がスタートさせたようだ。

階段の踊り場には、「愛そう! 美しい私たちの言葉を!」「私たちの決心を行動に!」、「守ろう! 私たちの言葉!」「模範学校 必ず勝ち取ろう!」のスローガンと全校生の一言メッセージが貼り出されていた。
「チェーサムのトンムたち! ウリマルを立派につかう模範学校を成るため、皆がウリマルを書く、読む、話すようにしよう」
「いつ、どこででもウリマル!」、「美しいウリマルを使おう!」
「ウリマルを100%使って、皆の模範になります」
「通学路でも、学校でも正しいウリマルを使いましょう」
「私はウリハッキョの児童らしく、ウリマルを立派に使います」
「私は知らない言葉か事典で調べ、日本語を使わないようにします」
後で写真を見ると、先生たちのメッセージも同じ枠内に書かれたいた。
「ヨリマルを立派に学び、民族の誇らしい伝統を継承しよう!」
「『ウリマル』は私たちの言葉です。『私たち』が守って行きましょう」
「<決意> 一、日本語は使わない、二、正しい教授用語を使う、三、美しいウリマルを使う、四、『ウリマル模範学級』になる」
校長、教務主任も書いたのだろうか? 1年、2年、6年の担任のメッセージは確認すできなかった。
アピール型あり、決意表明型あり、キャッフレーズ型ありの、今年度こそは「ウリマルの模範校」になろうとの意気込みが満ち溢れていた。

各教室の前の廊下には、夏休みの「力作」が勢ぞろいしていた。
3階の廊下で張先生とすれ違った。
私・「全国美術展では、たくさんの児童が入選しましたね」
始業式の時に紹介されていたのだ。
張先生・「本当に…最高賞の『学美賞』も…10月に埼玉で美術展をしますから必ず…」
嬉しそうに理工室に入って行った。3年生の図工の時間だ。

歯磨きを終えた1年生の男子児童が制服の襟で口をぬぐいながら教室に入って行った。
教室では一人の女子児童透明なシールに油性ペンで何かを描いていた。
後ろからのぞくと「ハラボジ、ハルモニ…」との文字が描かれていた。
翌日の低学年の児童の祖父母を招いての「敬老の日」の行事のプレゼントのようだ。
その一方で、3人の児童が黒板と教壇の間に入り込んで、寝そべっていた。
カメラを向けると、膝を組んで座る。目をそらすとまた寝転ぶ、そんなことを何度か繰り返した。

2年生の教室の前の廊下では、2人の女子児童が窓の外に両手を突き出し交代で黒板消しを叩いていた。
私・「それはウリマルでなんというの?」
女子児童1・「チルパン チウゲです」
答えた後は、2人での話に夢中だ。
児童1・「テーゲ コップケハジャ(綺麗にしましょ)」
児童2・「そう、雑巾を洗ったときのように」
何回か叩き終わった後-
児童2・「テーゲ コプチ(綺麗になったでしょ)」
児童1・叩きながら「まだこんなに出るって…」
その「チル パンチウゲ」の四隅からは中身のスポンジのようなものが顔をのぞかせていた。

6年生の教室をのぞくと、書きかけのポスターが床に広げられていた。
「おじいさん よく いらっしゃいました」と、朝鮮語の文字が見えた。油性ペンの箱で隠れたところには「おばあさん」と書かれているのだろう。
隣には「学習」に関する書きかけの壁新聞も置かれていた。

下校の準備をしに2階に上がってきた1年生の児童と言葉を交わす。
朝大時代の同級生の孫だ。
私・「明日、ハルラボジは来るの?」
児童・「ハルモニと一緒です」
私・「明日は会えないからよろしく言っておいて。誰だかわかる?」
児童・「運動会の時、写真を撮ってくれましたよね」
ほぼウリマルで、会話が成り立つ。少し不思議な気がした。
玄関で教育会の洪先生と立ち話。
私・「跳び箱良かったですね」
洪先生・「本当に…」
8万点の重みをだれよりも知っているのが、オモニ会のメンバーであり、洪先生であろう。
私・「高学年には少し小さいのでは…」
洪先生・「小学生の時、背丈にあったのを飛ばないと、中学生になった時、怖くて飛べなくなるようで…」
話題はかわって。
私・「明日のメニューは?」
先生・「いつもの冷やしうどんです」
私・「冷蔵ケースの肉は?」
先生・「それも入れます」
「敬老の日」の「一日給食」の担当は4年生のオモニたちだとも言っていた。
この3年行っている、「敬老の日」の行事に参加できないのがとても残念だ。

後で書き加えます。