東京第3の始業式へ。 | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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【2012年9月1日・土曜日】東京チェーサムの始業式へ。
 
いつもの路線バスに乗ると、赤いエナメルのスポーツバックをさげた女子児童と、その後ろに紺色のプーマのリュック背負った男子児童が座っていた。ソックスにもプーマのマークが。サッカー場で女子児童は降りた。姉弟ではなかった。
乗ってきた少し大柄の男子児童が、その席に座った。両足の踵をふんで履いているスニーカーとソックスはアディダスだ。襟と袖もとにブルーの線が入っていた。制服ではない。
しばらくして、乗ってきた男子児童は、2人の前に立ち、何やら話しだした。その児童のリュックとソックスにはアディダスのマークが、スニーカーにはDのロゴが刻まれていた。
話しながらも替わり番こ、大きなあくびをしていた。三人とも髪は短いのに、微妙に寝癖、急いで家を出てきたのだろう。
バスが学校の手前の信号で止まると、ピンクのリュックを背負って、急ぎ足で横断歩道を渡って行く女子児童の姿が見えた。集合時間が迫っているようだ。
3人がバスを降りる。降りた瞬間、一人の児童が「やべぇ、カバン忘れた」。イルボンマル、日本語だった。
座席に忘れたリュックを取ってこられて、一安心したのか3人は顔を合わせて笑っていた。
そんなかれらと目があって、3人が一斉に「アンニョンハシムニカ」だ。
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児童1・「今何時?」
児童2・「10分前…」
児童3・「余裕、余裕…」
3人は並んで、ゆっくり歩いていた。
黒い紙の手提げ袋をもった右の児童に-。
私・「何が入っているの?」
児童・「工作」
私・「何を作ったの?」
児童・「自動車です」
学校に近付いたせいなのか、完全ウリマルモードになっていた。
学校の少し手前で、チャイムがきこえると、慌てて走りだした。
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運動場や、校庭で遊んでいた児童が吸い込まれるように校舎に入って行った。
階段を駆け上がる男子児童の背中には、登校するなりサッカーに興じていたのだろう、ボールの跡がくっきり残っていた。ズボンは、尻もちでもついたのか、運動場の砂で真っ白になっていた。
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夏休み明けの始業式、児童たちの荷物は多い。中でもかさばるのが工作だ。
廊下や、教室に無造作に置かれた紙袋から怪しげな何かが飛び出していた。
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児童たちだけではなく、教室に向かう先生も何かと荷物が多い。
6年担任の夫先生は、両手で抱えた荷物が落ちないよう、顎で支えながら階段を上っていた。
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始業式を前に、各教室ではホームルーム。
1年生の教室では、さっそくアニメだ。しばらくのぞいていると、黄先生は「廊下は暑いでしょ」と、教室に招き入れてくれた。
先生が児童たちに「キムイルウソンセンニム」と紹介すると、児童たちは声をそろえて「キム…ソンセンニム」だ。
突然なことで、少し戸惑ってしまった。大きな声で「アンニョンハシムニカ」と言って、廊下に出た。
4年生の教室では、金先生が一人ひとりの顔をするように、出席を取っていた。
「顔も焼け…こうして元気な姿を…」、「久しぶりに会うと、少し大人になったようで…」
そんな話が漏れてきた。
しばらくすると、先生の質問に答えるように、何人かが手をあげていた。
「休みの間…勉強をたくさんしたトンム?」
「本当ですか?」
その児童には、クラス全員の目が注がれていた。
 
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隣の5年生の教室では、成績表と夏休みの宿題帳、作文は、「コッソンイ(在日朝鮮学生作文懸賞)」用と、ドラえもんコンクール用の二つだ。
「名前の書き忘れがないように…」
担任の許先生は、繰り返し強調していた。
6年生は3階奥の理工室でホームルームを行っていた。
夫先生は、津波の予測について話しているようだ。
9月1日の関東大震災で多くの同胞が犠牲になったことも話していた。
窓越しに校庭を見ると、金校長が校門の扉を閉じていた。
拡声器を持った金教務主任が忙しそうに階段を上って来た。首にはいつものようにタオルが巻かれていた。
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2階の低学年が次々と椅子をもって、3階の「臨時講堂」に向かっていた。
3年、2年、1年の順だ。廊下も階段もピカピカに磨かれていた。
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2人の男子児童が学校の来賓用のスリッパを履いていた。上履きを忘れたとのことだ。
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「臨時講堂」では、2人の女子児童が黒板に「2012学年度 2学期始業式」の文字を何度も書き直していた。
金教務主任は「もっと大きく、大きく」を繰り返していた。
1学期の修了式と同じく、文字は右上がりになっていた。
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いよいよ2学期の始業式だ。
ここでも金教務主任は、「あいさつは大きな声で!」、「やり直すことなく一度で!」と、ガラガラ声で強調していた。
金校長は、「アボジ会」が発足し、8・15夜会が盛大に催されたこと、バスケとサッカーの中央大会での活躍、クラブ活動の練習など、夏休み期間中の出来事について話した。
8月下旬に行われた、「南北コリアと日本のともだち展」の平壌ワークショップに、東京チェーサムの児童が参加したことも報告された。
90年前の「関東大震災」で犠牲になった植民地下の同胞の悲劇について語り、そして、「2学期は収穫の時期」だと、目標について詳しくのべた。
ウリマル習得運動と学習に励む、学校生活での助け合いと、自分のことは他人任せにしない、加えて人に迷惑をかけない、マナーの遵守の5つだ。
日々の学校生活、登下校時の具体的事例をあげての金校長の話に、低学年の児童も静かに耳を傾けていた。
夏休み期間中の千葉での希望カップ、堺でのチビッ子サッカー大会、在日学生中央美術展での成績が発表され、カップと表彰状が児童に手渡された。
金教務主任は、学友の成果を自分のことのように喜びとして、大きな拍手を送るよう、促した。
美術展では、学年別に多くの児童が入賞、佳作に選ばれましたが、中でも優秀賞を授与した6年生と「学美賞」の2年生には、ひときわ大きな拍手がわきあがった。
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解散と同時に、玄関に急ぎ足で向かった。
金校長はあいさつの中で、改めるべき具体的事例として、脱いだ靴を下駄箱に入れないトンムがいたことが指摘したが、その児童の靴のすぐそばに、
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私の靴が脱ぎ捨てられていたからだ。慌てて下駄箱に入れて教室に戻ろうとすると、階段を下りてきた金校長に見られてしまった。恥ずかしいっ! !
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各教室では、人気の工作に児童が群がっていた。いつものことだが、家から「チョシムチョシム」、細心の注意を払って、持ってきた工作がこの時点で壊れてしまうケースが多々ある。そんなこんなを察してか、某先生の手には接着剤が、そんなことも「想定内」、準備万端である。
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工作を廊下に並べていた児童に教育会の洪先生が優しく声をかけていた。
洪先生・「昨日はご苦労さん。ちゃんと帰れた?」
前日、浦和駒場スタジアムに共和国の女子サッカーチームを応援に行き、会ったようだ。
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学級別の集まりまでの短い時間も児童たちは、運動場に出てボールを蹴っていた。
子どもたちの世界には「夏負け」や、「熱中症」という言葉がないようだ。
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下校時のバス車内の様子もスケッチと思ったが余りの暑さに、早々と退散した。
きれいに剪定された間に立つトーテムポールの顔が涼しげに見えた。ik
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後ほど書き加えます。