
朴基碩著 綜合企画舎ウイル
頒価=上:2,260円 中・下:2,360円
(全三巻セット限定販売 頒価6,880円)
「読み物としても非常におもしろく、また感動的」と
在日朝鮮人人権協会発行の「人権と生活」08年冬号が紹介
阪神教育闘争を象徴とする抵抗運動によって1948年の学校閉鎖令を跳ね返したのも束の間、翌49年、在日本朝鮮人連盟の強制解散に伴う再度の閉鎖令により、各地の朝鮮学校は閉鎖の危機に直面する。
そんな状況下、東京の朝鮮学校は、都立朝鮮学校という特殊な形で民族教育の命脈を保つことになる。
都立としてのスタートを切った1950年4月から55年4月の自主学校化を経て、翌56年3月まで現在の東京朝鮮中高級学校に通った著者によって書かれた本書は、妥協の産物とも言える「公立の朝鮮学校」という極めて特異な形態の中、どのようなことが教育現場で起こったのか、また当時の生徒らは何を考え、どう行動したのか、そしてその生徒らに対し、都の教育委員会から派遣されてきた日本人教師らはそれをどう受け止めたのかといったことを教えてくれる。
朝鮮戦争の勃発、反戦ビラを口実にした東京中高への強制捜査、行政の都立廃止方針、在日朝鮮人運動の路線転換… まさに激動を極めた時代、そこには闘いがあり、涙があり、団結があり、民族の垣根を超えた連帯があり、そして恋があり、友情があり、朝鮮人としての自意識の持ち方における葛藤もあった。
当時の朝鮮青年らの青春群像をいきいきと描ききった本書は読み物としても非常に面白く、また感動的である。
なお、都立朝鮮学校時代を書いた本としては古くは梶井渉の「朝鮮学校の日本人教師」がある。これは当時日本人教師として教壇に立った自らの体験を書いた名著だが、本書では同氏のことも生徒の立場から描かれている。是非、一読をお勧めしたい。(T)
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