『ソウル留学日記』刊行まで4日! | トンポ・トンネ 日々イモジョモ

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あとがきにかえて-カニの殻がもたらした留学・2
東京の留守番名人・金日宇

特別にこれといった話をした覚えはない。社会人を対象にした通信教育制度が話題になったことは確かだ。もし、韓国にもそんな制度があるならば、スクーリングで、年に数ヶ月、ソウルに行って勉強するのも悪くはない、そんな話も行きかったようだが…。韓国にはそうした制度はないというので、その場限りの話として、てっきり断ち切れになったものとばかり思っていた。かみさんもそう思っていたようだ。

冬の寒さに鍋料理、「異国の地」での家庭料理はそれなりにいいものだったのだろう。焼肉にしてもお好み焼きにしても、何人かでつっつけば、食べた量など、分るものではない。しかし、カニ鍋だけは例外である。その日、彼女は黙々と食べていた。無口になり、手が止まらなかった。食卓の上には、見る見る山のようなカニの殻が…。確実に私たち夫婦のその量よりも多かった。食べ終わって、どんなに大笑いしたことか…。

それから数日か、数週間かがたって、彼女からかみさんに「自分が講師をしている、大学院に来てみたら」との話である。思いもよらぬかみさんへのお誘いは、この日のカニの殻の山がもたらしたものだと、今でも私は確信している。その根底には、学芸会をみた彼女の民族教育への高い評価があっただろうというのも、けっして私の勝手な思い込みではないはずだが。

それから、事態は急進展した。モンマルリンダ、どうにもとまらないである。「行けたらいいな」が、「行ってみたいな」、「行けそうだ」にそして「行こう」との結論に至るまで、さほど時間はかからなかった。

もちろん、「自分が教えている大学に来てみない」との彼女の言葉が、そのまま入学を意味するものではない。「朝鮮大学校の卒業生も受け入れてますよ」位の話である。ソウルの大学院が朝鮮大学校の卒業生にも門戸を開いている、それ自体素晴らしいことだ。私が時代の変化をしみじみと感じている間にも、書類を整え、受験のためにソウルに行って部屋探しまでやってのける。いつもののんびりやさんではない。奨学金やアルバイト先など、自活の術も探るなど、すでに気持ちは大学院生である。(9月10日につづく)


『アジュンマのソウル留学日記』-07年9月12日刊行!!!

40代も後半の筆者がソウルにある大学院に留学。
体験する驚きや失敗、老化する脳との格闘を楽しく紹介します。
同名のブログと「月刊イオ」などに掲載のエッセイを一冊の本に!

著者・金淑子
 (キム・スッチャ 1958年、京都生まれ。東京在住。
 朝鮮大学校を卒業。京都の朝鮮学校で教員を8年、
 朝鮮新報社の記者を8年務めた後、ソウルの大学院に留学。
 07年8月24日に社会学修士学位を取得)

A5版・日文・208頁・頒価2.000円(梱包・送料280円)
目次は
http://www4.ocn.ne.jp/~uil/602.htm

一般書店では取り扱っていません。

07年9月15日までにご予約の方に限り
送料・振込手数料を
当方が負担させていただきます。

ご注文は-綜合企画舎ウイル
TEL・FAX 03-6279-3356 
メール uil21@yahoo.co.jp