大丸梅田店の催事場で開催してゐた「ゴーゴー・ミッフィー展」を見た。
催事場へ入った事が、二人共無かったので、会場の広さを想像出来ずに入った。大丸の平均的テナント三店分位かと思いきや、その三倍程度の広さが有り、相当数のミッフィーの原画が見られた。
ミッフィー展と名が付く一方で、アナウンスは繰り返し「うさこちゃん」と書かれてゐる。其の解説が無く、ずっと疑問だった。
ウィキペディアで調べると、原題の「ナインチェ」が蘭語で大凡「うさこちゃん」の意味らしい。より正確には「ちんまいうさぎ」(性別が当初は無かった為)。一方の「ミッフィー」は、英語へ翻訳する際に訳者が付けた英語版の名だと云う。その「ナインチェ」を初めて邦訳出版した福音館書店が「うさこちゃん」と呼び、続く講談社が「ミッフィー」ちゃんと呼ぶ為に我が国では僅かな混乱を起こしてゐるのだ。
さて其の「うさこちゃん」を美術的視点で眺めた事が無かった為、解説等を見て気付く事も多かった。
特に作者、ブルーナ氏本人のコメントに依りて「うさこちゃん」の見方が変わった。
成る程確かにあの簡素な顔に「表情」を付与する作業は大変そうだ。
其の他、表現上の工夫や、熱意等々知れて私のミッフィー観は確実に深まった。
水着姿の「うさこちゃん」を指して「セミヌード」とふざけて評した事への後悔を除けば全く充実した時間だった。
大阪駅ビルの開業の効果で人出が大変だった。一つの混雑に更に余所から持って来た混雑を足し合わせたかの様な雑踏で、其の日も又彼女と会って来た。

買う物迄決めてヨドバシカメラマルチメディア梅田館へ行ったが、余り欲しくなる物が無かったから其処では何も買わなかった。代わりに後で寄ったブックファースト(曽根崎の方の店舗)で漫画と随筆と雑誌を合わせて四冊も買った。本来なら必要の無い女性誌を買ったのが一番の贅沢だった。因みに装苑六月号を買った。
さてヨドバシを出た後、真っ直ぐに本屋へ行ったのではなく、増床以来見てゐない大丸梅田店へ行った。詰め襟の応援団が世の母親達へエールを送る姿に戸惑いと照れを感じながら東急ハンズを見た。彼女は小さな手紙とシールを買ってゐた。梅田に大きな雑貨屋は大阪駅から遠いロフトしかなかったので此のハンズの出店は嬉しい。加えて、ロフトの放つロフト特有の雰囲気も馴染めなさを感じる事が在るから、矢張りハンズを歓迎したい。

ハンズを見てから、大丸十五回の催事場へ向かった。
少し寝るのが遅く成った。ついでだから日記も書いて置こう。

今日は妹が本を読みたいと珍しい事を云うので張り切って本をあれこれと選って貸して遣った。日本の古典SFを読む積もりで読んだ「時かけ」を、妹は「映画で観た」と云いながら選んだ。一冊の本を巡って、我々兄妹の差が良く分かるワン・シーンだったと思う。


趣味の話と云えば、今我が交際相手に借りたCDを流してゐる。彼女は音楽が好きで、ロックやパンク・ロックなら和洋を問わず聴く。
今流してゐるのは洋楽で、牛がジャケット・イラストに描いて在る。
折角借りたから同封の解説冊子でも読もうと開いて見たが、お腹が空いて胃の奥が縮むのが分かって読む気に成らなかった。と云うのは冗談だが、空腹を思い出す位目が覚める様な読み難い字体だったので辞めた。ポップ調ゴシックとでも云うのか。私が明朝に慣れてゐるから読み難いのだろうか。
しかし同じゴシックでも邦訳歌詞は読めた。何故だろう。
私と彼女を含む四人で食事に行った話は先にした。

二人で過ごす時間はなかったので惚気る話は無いと普通は思われるだろうがそうでもない。
敢えて堂々と惚気て見る。

色白で髪の短い女性が好きと云う嗜好を彼女は知ってゐるので、彼女の友人に目移りせぬ様にと彼女が釘を差した事。
其の心配は全く杞憂だった事。私は少々好みからずれていようが彼女の方を可愛いと思う。

彼女とテーブルの暗がりで足を絡めた事。体調が悪い彼女を介抱する体でずっと手を握ったり頬をなぜた事。彼女からも反応が返った事。

彼女の視線が私の友人に行くだけで少しく嫉妬した事。此は些細な嫉妬で良かったと思う。対面してゐて私以外の男に目もやるなと成っては彼女がまともな生活すら出来なく成る。恐らく、何時も二人で会う為に、私以外の人に彼女の注意が向く事に慣れてゐないのだ。

ゴールデンウィークは世間が休みである事に同調して、ずっと休み続けてゐる。

そんな中今日は、彼女と互いに友人を連れて来て食事をした。
全員がハラハラと緊張しているので、自分以外がどれだけ楽しめてゐるか怪しいと思ってゐた。ハラハラに対するメンタリティは当然別々に持ってゐるので、消極的に作用する者はゐないかと考えることで、四人共更にハラハラを増してゐたに違いない。
友人とは帰りながら、彼女とは帰宅後のメール、彼女のお友達とはメールでの又聞きを通して集まりの感想を聞いた。皆一様に満足してゐて、嬉しかった。

こう云う雰囲気が、何か近い昔感じた雰囲気に近いと感じてゐた。
深く考える迄もなく、私が彼女を知った日に近い。我が方の友人は兎も角、相手の子がどんな積もりか良くは知らないが、彼等も我々の様に成ると楽しい。そう勝手に考えてゐる。



余談。
我々四人が店(大阪駅新駅舎のルクアのテナント)で順番待ちをしてゐる時に、同じサークルにゐた女子が見知らぬ男と歩いてゐた。私と友人は顔を見合わせて、声を掛けるか相談した。しかし彼女と二人の関係性(私一人なら声を掛けただろうが、友人は余り親しくない)や、歩いてゐる彼女もデートを見られたくなかろうと云うのを考慮して止した。
知り合いを見るとは考えてゐなかったので友人と二人して焦った。

余談二。
友人とパンツの系統が似てゐた。互いに何も言わなかったが、其の事に気付いた方から順に帰って着替えたくなってゐたに相違ない。