Jin side 23-2.


→つづき


*******


『とにかく...分かった...』


延々と支離滅裂に話し続ける僕の様子を見ながら、相槌をくれたことが嬉しくて。

立ち上がって、思わずヌナを抱きしめそうになった。


その瞬間、驚いた顔で目を見開くヌナを見て、ヌナにとって今の僕の存在が、過去とは違うことを気付かされた。


『あっ...ごめっ...』


勢いよく立ち上がったまま、タイミングを失い、座れなくなった。


このまま、立って続きを話すか。


待てよ。

もうどのくらい時間が経つだろう。


ヌナ、お昼食べたのかな?

カフェで会ったのは、12時ごろだった。


しまった!

だめだ、ヌナはおなかが空くと機嫌が悪くなっちゃう...!


ううん。

そんなことで機嫌が悪くなるより、僕がうだうだ話してることの方がダメだよ。


あー、もう。

僕はなんでこんなどうしようもないやつなんだっ!


ヌナ、怒ってるよね?

もう本当に僕のことなんか、愛想尽かして...


「いいにおい...」


え...


あ。

本当だ...


つづく→



🙇‍♀️文字数の関係で細切れ掲載になります🙇‍♀️