Jin side 23-2.
→つづき
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『とにかく...分かった...』
延々と支離滅裂に話し続ける僕の様子を見ながら、相槌をくれたことが嬉しくて。
立ち上がって、思わずヌナを抱きしめそうになった。
その瞬間、驚いた顔で目を見開くヌナを見て、ヌナにとって今の僕の存在が、過去とは違うことを気付かされた。
『あっ...ごめっ...』
勢いよく立ち上がったまま、タイミングを失い、座れなくなった。
このまま、立って続きを話すか。
待てよ。
もうどのくらい時間が経つだろう。
ヌナ、お昼食べたのかな?
カフェで会ったのは、12時ごろだった。
しまった!
だめだ、ヌナはおなかが空くと機嫌が悪くなっちゃう...!
ううん。
そんなことで機嫌が悪くなるより、僕がうだうだ話してることの方がダメだよ。
あー、もう。
僕はなんでこんなどうしようもないやつなんだっ!
ヌナ、怒ってるよね?
もう本当に僕のことなんか、愛想尽かして...
「いいにおい...」
え...
あ。
本当だ...
つづく→
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