地震発生3日め、昨日の午後4時ころ、記事の執筆に疲れたので、途中で中断して晩飯の買い物に出かけた。
まず、近所のスーパーに入ると、入り口付近の100円バナナが全て品切れ!近くの注意書きを読むと、「地震により、特売品は入荷が未定、または遅れるため、ご迷惑をおかけします」てなことが書かれている。
牛乳が切れていたので、乳製品や紙パックのジュースのコーナーに行くと全ての牛乳が売り切れていてビックリ!すぐそばのパンコーナーを観ると、食パンがすべて品切れ。うどん、そばもほとんどない。日曜日の夜はたいてい余っているのに、昨日ばかりは違った。
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スーパーを出ると、食パンと牛乳が手に入らず、あせって思わず早足になる。様子を伺いに途中のコンビニに寄ったら、パンの棚に食パンがふたつほど残っていたが、ほぼパンがない状況で、牛乳はなかった。
すぐ店を出て、価格が安いというふれこみの駅前のスーパーに足早で向かった。
スーパーに着くと銀行ATMが動いていたので、数千円の現金を引き出し、スーパーの中に入った。
さっそくパンコーナーに行くと、パンがまったくない!驚きながら、紙パックの乳製品やジュースのコーナーに行くと、最安の牛乳が結構残っていたので、いつもは一本だけど2本買い物カゴに入れた。
晩飯に買おうと思った298円弁当はすべて品切れ。振り返ると精肉コーナーに並んでいるはずの肉類が全くなかった。なんと、このスーパーチェーンの食肉加工工場が被災したというのだ。
店の売れ行きがいいのか、日曜には半額になることもあるそうざいコーナーは定価で販売していた。品薄になるといつもは売れないものでもすぐに売れる。買い物客の足もとを見るスーパー側に対して、ちょっと腹がたった。
カップ麺もトップバリューの商品は全て売り切れ。全体のざっと7割ほどがなかった。
とにかく、いつも買ってる同じ物を2倍買い物かごに入れて会計すると、珍しく2千円を超えてしまた。
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休日とあって駅は空いていたが、いつもは待っているはずのタクシーが一台も待っていなかった。ぼくはあわてて食パンを確保するために、重いエコバックを肩に下げて、さっき寄ったコンビニに急いだ。
残っていた食パンは6枚切りと8枚切りがひとつずつ。いつも買う88円の食パンのほぼ倍の値段の168円。高いなぁと思いながら、6枚切りのを手に持ってレジで会計した。
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レジのバイトの兄ちゃんに、パンの次の入荷がいつになるか聞いたら、「夜中の3時だけど、未定になるかもしれない」という。「配送のトラックが動かないから?」と聞くと、「その可能性もある。」と言った。兄ちゃんが言うには、原発が止まると、ガソリンがなくなる、というわけのわからないデマがメールに流れて、関東一帯でガソリンスタンドに給油に殺到したために、トラックが給油できずに動いていない可能性がある、という。
しょうもないな、と兄ちゃんと苦笑しながら、パンが残っていそうな近くのドラッグストアに急いだ。
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ドラッグストアには、ぼくの好きな「緑のたぬき」やらスーパーで品切れになていたカップ麺が結構残っていた。しかしここでも食パンがない。たまたま居合わせた接骨院の院長が携帯片手に家族と話をしていた。やはり食品が不足しているので、奥さんに頼まれたようだった。
「緑のたぬき」を2つ、レジで会計しようと待っていると、カップ麺6個入りの箱ごとレジに持ち込んでいたおばさんが、ツイッターで、二日後に東京で大地震が起こる、と予言の書き込みをしたひとがいて、それを信じたひとがガソリンを給油するためにガソリンスタンドに押し寄せ、近くのスタンドは軒並み売切れになってる、と言った。おばさんも用心のためにカップ麺をまとめ買いするんだ、と照れながら言った。
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ドラッグストアを出て、帰り道を急ぎながら、天災でなく、デマによって被災地でない東京の西のはてまで買い占めが起こり、結果的に人災で被災してしまったことに、怒りとも諦めともつかぬ、ゆううつな気持ちになった。
同時に、経費の無駄を排するために在庫圧縮を図り、小口配送による販売店に供給するシステムが各店舗の在庫を少なくしたことで、事故が発生したときに店舗で物不足を引き起こしたことに、利益優先の経営のあり方が混乱を大きくしている今のあり方に大きな疑問を呈さざるをえない。