安政3年 土佐藩、
庄屋とぐるになった奉行の不正を訴え、裁きをやり直してもらおうと、ちっきょ中の元参政・吉田東洋に訴えたたふたりであったが、東洋は諦めるより他はない、というばかりだった。
龍馬と弥太郎のふたりは大雨の降りしきるなか、
廃屋のそばで無念を語りあったが、
「もうやめた。」と言って帰ってしまった。
・・・
その夜、ひとけのないところに侍の姿があった。
男が立ち止まったところは、安芸奉行所の前だった。
男は刀を抜こうとしたが、
キッキッと音がして、なかなか抜けない。
ようやく力づくで刀を抜くと、
刀を使って、奉行所の門を傷つけ始めた。
トンッ、
ギギギッ
男「はぁー」
トンッ
ギギギッ
トンッ
男「ああぁっ」
男が振り向くと、後ろに男が立っていた。
別の男
「やっぱりか。」
別の男「おまんが、あのまま引き下がるとは、思えんきのう。」
別の男は龍馬じゃった。
トンッキッ
男「んあっ」
「はぁふぅー、はぁふぅー、はぁふぅー、」
息を切らせながら、刀で門に傷をつけちゅう男は弥太郎じゃった。
龍馬「そりゃあ、落書きか?」
弥太郎「落書きじゃー」
トンッ
「んあーっ」
弥太郎「ああっ」
トンッ
「情けないっ、ぁあー」
「けんどのう。」
トンッ
「これがーっ、」
トンッ
「今のわしに...」
「できる...」
「ケッ、精一杯の...」
弥太郎「はあーっ」
「くそうー」
龍馬「弥太郎ーっ」
弥太郎が竜馬の方を向いた。
龍馬は弥太郎に向かって話しかけ始めた。
* バックナンバー
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