安政3年 土佐藩、
ある日、下士の岩崎弥次郎が庄屋の主人によって、半殺しにされたあげく罪を着せられた。
しかし、安芸奉行は息子・岩崎弥太郎の言い分を聞いてもくれない。安芸奉行と庄屋は裏でつながっていたのだ。
弥次郎が半殺しに会った場面にたまたま居合わせ、療養を手伝っていた坂本龍馬は、庄屋の非道に怒る弥太郎に向かって、元参政で蟄居(ちっきょ)中の「吉田東洋」に奉行の不正を訴えて城内に意見してもらうよう提案する。
しかし、土佐藩では下士は侍であっても虫けら扱いで上士(じょうし)がとりあうわけがない、と弥太郎は取り合わなかった。
・ ・ ・
岩崎家では昼食のために家族がいろりを囲んでいた。
母「椀(わん)を貸し、やたろう」
弥太郎「もういらん、おかやんが食べ」
「さきにも食わしちゃれや」
さき「にいやん」
弥太郎「田んぼの様子を観てくるきに」
そう言って、外に出ようとする弥太郎に、
床に臥(ふ)せっていた父・弥次郎が声をかけた。
弥次郎「やたろうーっ」
懸命になって起きあがる父。
よつんばいになって弥太郎に言った。
弥次郎「わしやち、くやしゅうてたまらんがぜよ」
じっと父を見つめる弥太郎。
母「庄屋の横暴には村のもんみんなが困っちょった。」
「おとやんはみんなーのためにけんかしたがやき。」
じっと息子を見つめ、うなずく父。
その父の顔を見つめる弥太郎。
・ ・ ・
坂本家では家族で話し合いが行われていた。
そこに弥太郎が走りながら現われた。
弥太郎「龍馬ーっ、」
「龍馬おるかー」
龍馬「弥太郎」
急ぎ玄関に駆け寄る龍馬に弥太郎は言った。
弥太郎「吉田東洋の屋敷はどこぜよ。」
龍馬「はっ?」
弥太郎「どこじゃー!」
* バックナンバー
わしにとってはこの世でたったひとりの親父なかじゃぁ。黙っちゃれるわけがないろうがっ「弥太郎の涙」1
わしら下士じゃぞ、虫けらの言うことに領主が耳を傾けるわけがないろうがーっ」「弥太郎の涙」2
- 【外付け特典付き】NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 DVD BOX―1(season1)[DVD]/福山雅治
- ¥25,200
- Amazon.co.jp
- 【外付け特典付き】NHK大河ドラマ 龍馬伝 完全版 Blu-ray BOX―1(season1.../福山雅治
- ¥27,720
- Amazon.co.jp


