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いつも心に音楽を

クラシックの名曲等やピアノ演奏、音楽理論などを中心に展開。
また、尊敬する若きピアニスト牛田智大さんを応援します。

 

   ♪ 今回の記事は、ブロ智さんのご希望により、急遽アップしたものです ♪

 

 

 牛田智大さんが8月2日(日)、初めて 2度目のNHKホールのコンサートに立たれる、そして本格的にNHK交響楽団との共演ともなる、

  N響・夏のフレッシュコンサート ~音楽で触れ合おう~

 

で、ピアノパートを演奏される

 

 

    サン=サーンス  組曲 動物の謝肉祭 

 

 

 

       

               やはりチラシにお金かけてない感じが・・・💦

 

 

本来、このコンサートはN響、NHKホールで、牛田さん、指揮者沖澤のどかさん、司会:石丸幹二さんで同じ日に夏だ!祭りだ!N響ほっとコンサート として予定されていたのですが、新型コロナの影響でやむなく中止・・・えーん

           

          

 

 

同じ日に、3人に更に、ピアニスト中野翔太さんを加え、演奏上の「蜜」等を避けた演目内容で、仕切り直し実現されたものです。

 但し、休憩なしの1時間程度のコンパクトなものとなっています。

 

 

     コンサートの曲目の中でメインと思われる、この

サン=サーンス 動物の謝肉祭  中止になった時は フルオーケストラヴァージョンとなってましたが、 仕切り直しで実現したこのコンサートでは ★オリジナル版で演奏されます。

 

 

 

 さて、サン=サーンスについては「ピアノ協奏曲第5番 エジプト風」の記事で、

その人となりを様々書きましたが、とにかく音楽史上稀有な神童で、やがてフランス音楽界に君臨します。

        

                          

 

 

 

  そんなサン=サーンスの全作品中でも、こんにち最も一般的に、ファミリー向け、子供向けコンサート曲として、広く人気なのがこの動物の謝肉祭 です。 (1886年ごろ作曲)

   

 

しかし、この曲には動物たちのユーモラスな動きや生態の描写に隠れたところで、強烈な皮肉や毒もあちこちに隠されているのです!!

 

実際、サン・サーンスはこの作品中に、他の作曲家の作品断片のパロディをアイロニカルに多く使っていることなどを理由に、生前の楽譜出版、演奏を禁止していました。

 

 

 子どもたちが純粋に聴くには、サン・サーンスのユーモアを飛び越した、皮肉や批判精神を理解するのはとても無理だと思います(笑)。   特に「ピアニスト」とか・・

 

 

               

 

 

それでも、大半の曲はその愛らしくユーモラスな、それぞれの動物の特徴をきっちり捉えた曲で構成されていて、クラシック入門編の作品としては、こんにちトップクラスの人気を得ています。

 

今回のNHKホールでの演奏、きっと石丸幹二さんの魅力的なナレーションに、牛田さんらのピアノパートで解りやすく親しめる名演となるでしょう。

 

 

★オリジナル版の楽器編成はとても小さく、ヴァイオリン2、ビオラ、チェロ、コントラバス、フルート、クラリネット、シロフォン、グロッケンシュピールに、全体を支える2台のピアノが特徴的です。

 

 

                演奏  Komorni Ansambl Muzičke Akademije U Zagrebu

   

 

   1 序奏とライオンの行進

 ライオンの行進らしい堂々とした感じですが、ピアノのあちこちに有る空虚5度という技法が、傲慢な割に薄っぺらな印象を与え、当時のフランス音楽界の権威主義的で、中身がないかのように・・・そんな皮肉の曲でもあります。

 

   2 雌鶏と雄鶏 (上の動画で2:22-)

 描写的な印象の強い、無調的でモダンなサウンドを持つ短い曲。

 

   3 ろば  (3:12-)

 ピアノの音階フレーズのめまぐるしく急速な上昇下降が、暴れまわるろばを現してるようです。

 

   4 亀  (4:10-)

 オッフェンバックの「天国と地獄」のテーマを、弦楽器が「亀」の歩みのように超スローテンポで奏でます。サン・サーンスは、当時流行っていたこうしたオペレッタに対して大変批判的だったようです。

 

 

   5 象  (6:37-)

 コントラバス独奏とピアノ伴奏による秀逸な曲。いかにも「象」らしい曲ですが、ベルリオーズの「ファウストのごう罰」からのメロディーの引用があり、ここにも皮肉とユーモアが・・・。

 

   6 カンガルー  (8:17-)

 ピアノのみの描写的な短い曲。装飾音符が次第に早くなる繰り返しと和音が、カンガルー独特の動きを表しています。

 

 

   7 水族館   (9:25-)

 有名な曲の一つ。格調高い曲ですがどこか不安な気分も。当時まだ珍しかったであろう水族館の美しい魚たちを、斬新で幻想的なハーモニーを交え、グロッケンやピアノ、弱音した弦楽器が効果をあげています。

 

 

   8 耳の長い登場人物   (12:04-)

 ソロヴァイオリンによる、何度も同じ奇怪な音形をヒステリックに発せさせている極めて単純なもの。

ロバの鳴き声と思われる、ここにもサン=サーンスの皮肉が込められていそう。

 

 

   9 森の奥のカッコウ  (12:51-)

 ピアノの弱音の和音連打の間を クラリネットがカッコウの鳴き声を模し続けますが、どこか寂し気な雰囲気をもっています。

 

 

   10 大きな鳥かご  (15:35-)

 弦楽器のトレモロの上を、フルートが晴れやかな明るい気分で早いバッセージで飛び回ります。あたかも鳥かごを飛びだす勢いを思わせる印象的な一曲。

 

 

   11 ピアニスト  (17:11-)

 ピアニストって動物ってか人間ですよね? 

この曲の皮肉は強烈です。 楽譜には”初心者のように不器用に"との指示がありますが、さじ加減は奏者に任されてます。指の練習曲だけをひたすら延々と弾いてる者は人にあらず・・・とでも言いたいかのように。 この曲にはまだまだ憶測がありそう。

 

                   

 

    12 化石  (19:40-)

 自作の交響詩「死の舞踏」を変形させたテーマ、 キラキラ星、ロッシーニ「セビリアの理髪師」から、フランス民謡「月の光に」、などなどのメロディが巧妙に登場。これらはみな 「化石」だ!と、言ってるような、強烈な皮肉が込められています。

 

 

    13 白鳥

 美しく高貴な白鳥の姿を、この上もなくロマンティックなチェロが奏で、ピアノが繊細に伴奏する、この曲集中髄一の名曲。 サン=サーンスはこの曲のみ、演奏禁止をしてなかったという。

 

                

   

        14 終曲

 第1曲の序奏に続き、元気で明るい主題が奏でられ、その間にこれまでの曲が数曲、断片的に登   場します。 動物たちの賑やかなパレードといった趣きでしょう。

 

 

 

牛田さんは、この動物の謝肉祭は好きかな?

おとぎ話風だけではないアイロニーな要素が沢山詰まってるから、興味深く研究して演奏されるでしょう♪

 

 

       

                        動物の謝肉祭   フルオーケストラヴァージョン

 

 

 

  さて、下の、懐かしい~♪♪ NHK BS 名曲探偵アマデウス 「サン=サーンス 動物の謝肉祭」の動画を見つけました。

 

  

    やや長いですが、凄く見応えがある部分も多いので、参考にしてください♪

 

 

           

          

  ~追記~ 

 

なおこの8月2日のコンサートの模様は、8月23日(日) NHK Eテレ放送「クラシック音楽館」で放送されるそうです!   楽しみですね♪

 

        

        

 

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