川畠成道 コンサート in 京都 | いつも心に音楽を

いつも心に音楽を

クラシックの名曲等やピアノ演奏、音楽理論などを中心に展開。
また、尊敬する若きピアニスト牛田智大さんを応援します。

 

 2018年9月17日(月・祝)

京都コンサートホール大ホールで行われました 川畠成道さんのコンチェルト他のコンサートに行きました。

 

            

          

ブロ友さまのお一人が大変気に入られてるヴァイオリニストということもあり、ぜひ生で聴いてみたいと思っていた方です。

今回は、これまでいちばん身近なホール、京都コンサートホールで、大好きな名作メンデルスズーンのコンチェルトを川畠さんが演奏される事もあり、とてもワクワクしていました。


            Program

 

  メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」序曲 op21

 メンデルスゾーン: ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 op64


 メンデルスゾーン: 交響曲第4番 イ長調 「イタリア」op90

 

 今回、意外とあるようで珍しい、オールメンデルスゾーンプログラムとなりました。

 

京都フィルハーモニー室内合奏団(何かとお世話になってた事も?)は、文字通り、編成の小さい室内合奏団です。そこにレギュラーメンバーより頑張って倍(?)にして成されるコンサートで、それでも規模は小さいので、メインのメンデルスゾーンの交響曲はうってつけ。
 

        

 

 

 

川畠さんのプロフィール

 

 

開演になり、指揮の斉藤一郎さんが登場。

 メンデルスゾーン:劇音楽「真夏の夜の夢」序曲が始まります。メンデルスゾーンが弱冠17歳の時に完成させたこの序曲は既に完成度が高く、弦楽器の細かな動きからダイナミックな展開となる、ロマンティックな傑作。 この「真夏の夜の夢」組曲の第4曲として、最もよく演奏されポピュラーなのが、あの「結婚行進曲」です。これは、もっと後年になって作られたもの。 

 

さて序曲が終わり、しばらくして斉藤さんにエスコートされ、川畠さんが登場。大きな拍手に包まれます。

 

メンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲 ホ短調 

第1楽章 冒頭からすぐ、あの有名な哀愁にみちたメロディが登場し、情熱的に展開されます。続いて長調で優しく第2主題が対応し、ロマン溢れる音楽を形成してゆきます。第2楽章はゆるやかなテンポで落ち着いた優しい歌に満ち、中間部では哀愁ある雰囲気になります。第3楽章は溌剌としたヴァイオリンの技巧と華やかなオケによる、生気溢れる素晴らしいフィナーレ。明るく力強く全曲を結びます。

 

川畠さんのソロは、音色も含めて、決して派手で華美な演奏スタイルではないのですが、音がまろやかで、やさしく包み込むような印象深いものです。技術は言うまでもなく大変高く、技巧的なフレーズはさりげなく奏でられても、説得力が素晴らしくとても印象的!

 

 

                 

                          メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 第1楽章から

 

 

          川畠成道  メンデルスゾーン ヴァイオリン協奏曲 第3楽章 (ピアノ伴奏版)  

 

ブラヴォーを交えた盛大な拍手の中、アンコールは クラシックギターの名曲(難曲)アルハンブラの思い出のヴァイオリン編曲版! おーこれが来たか、って感じです。これどうやって弾いてるのでしょう? 凄く難しそうですが繊細さもあります! 終わってまたも盛大な拍手!

 

 

                   

             タレガ アルハンブラの思い出  (R・リッチ 編曲)

 

 

休憩の後、 

 

 交響曲第4番 イ長調「イタリア」

明るく溌剌とした第1楽章、巡礼の重い歩みを表すという第2楽章。美しいメヌエット風スケルツオの第3楽章 イタリアの民俗舞踊を基にしているという急速でリズミカルな第4楽章。全体に規模はそれほど大きくなくても、とても端正な美しさを持つメンデルスゾーンの交響曲の名作です。

 

 

 

今回はやはり川畠さんのヴァイオリンの暖かい音色にとても癒されながら、なおかつ強い意志をもつ音楽に感動したコンサートでした。

 

 

☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆ ☆

 

因みにこのメンデルスゾーン:ヴァイオリン協奏曲、牛田智大さんが、今年1月に新潟で、ワルシャワ国立フィルとショパンコンチェルト1番を演奏された折、ソリストダブル出演の千住真理子さんによって演奏されました。

 

 

 

新潟でのみ放送された、コンサートのプロモーション番組より(画像お借りしています)

 

 

 千住さんは、この作品では第1楽章の第2主題が、特にお気に入りの箇所だと語っておられました。牛田さんはだいぶ以前、ヴァイオリンの曲もよく聴いていると語っておられた記憶がありますが、特に何がお気に入りかな? バッハのシャコンヌ?? 

 

 

牛田さん、FB終了後、特に今は情報が殆んど無く、どんな生活を送っておられるか、殆んど掴めません。少し落ち着かれたら(これからいよいよ本格的にコンクールモード?に入っていかれますが)また是非、良いタイミングでFBを再開して頂きたいと強く希望します!