黄色いアイツ | 夕食ホットオフィシャルブログ

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美容師のボーカルしょったん+建築家の鍵盤きくっちゃん+ぬいぐるみのギターすだっちからなる異色ユニット「夕食ホット」の公式ブログです。

みなさんこんばんワルシャワ。

 

最近amazonで欲しくもないものを検索しまくる遊びにハマっているきくっちゃんです。

 

先週[レモン果汁]を検索しようとして、間違えて[レモン買うう]と打ってしまい、以降やたらとレモン関連の商品をおススメされる生活です。

 

↓オススメ一覧↓

レモンはまあいい。

amazonでレモンを売っていることにももう驚かない。

 

 

レモンチューハイもまあいい。

重たいから酒類はまとめてamazonで買っちゃうひともいるのだろう。

だがしかし

 

 

頼むからレモンイエローのゲームコントローラをおススメするのだけはやめてくれ。

いらない。

 

あと、

 

 

これはもうレモンとすら書いてない。

これな、これ「黄色の靴下」や。

レモン関係ない。

 

 

レモンlemon.レモンlemon.レモン

 

 

さて、そんなファンキーamazon先生ですが、中でも一番驚いたのがこれっす。

 

 

梶井基次郎の『檸檬』!

 

 

梶井基次郎・・・・。

 

かじいもとじろう。

なんとなく記憶にある人も多いはず。

国語の教科書で。

 

 

そう梶井基次郎。

 

 

小中高と、教科書の全ての顔写真に落書きをしていたきくっちゃんですが、もちろん梶井基次郎は素材を活かしてのゴリラ一択でした。

 

 

ほんでさ。

 

 

 

・・・買わんよ。

 

 

amazonよ。

さすがに梶井基次郎の檸檬は買わんよ。

 

 

だって、、、

 

 

だって、、、

 

 

 

 

もう持ってるもの。

 

 

 

あのね。

まさかと思ってね、一応いま本棚見たら。

 

梶井基次郎持ってたぜ。

マジで。

 

 

うーん。持ってたか。

 

 

ってわけで読んでみました今。

短いので。

 

レモン大正時代レモン

なんかううううぅぅ、と鬱屈していた三高(今の京大っすね)時代の梶井基次郎が、うぅうぅいいながら京都の町を歩いてたら、果物屋にレモン売ってて、一個買って(一個だけってのがオシャレ設定)、よく通ってた丸善(あの丸善です、オシャレ)に行って、画集とか見て(オシャレ)、でもなんかイマイチ気持ちは晴れなくて(これもオシャレ不思議っ子設定)、あ、そうだ! つってイタズラというか「こんな真面目な俺がこんなことしちゃう??ぷぷ」的なノリで画集の上にレモン勝手に置いちゃって(皮に含まれるリモネンで画集痛んじゃうと思うんだけど)、ほんでそのまま丸善を後にした。っていう。

そんで、残してきたレモンを爆弾に見立てて「いまごろ丸善大爆発してんちゃう?」みたいな、ちょっとセカイ系の、終末系の、消滅系の雰囲気も含みつつ終わっちゃう、っていう。

っつう。

 

 

うーん。

ぜんぜんおもんない。

 

いや、おもんないというか、こういう「シズル感」を狙った作品は、やっぱその時代に読まないといけないんですね。

こんだけ有名ってことは、発表当時はそこそこ、広瀬すずのCMくらいにはシズってたんだとは思うのですが。

 

ほんで僕、「その時代はこうだったから、当時の状況ならこれはかっこいい」みたいなの、好きじゃないんです。

 

その当時○○って衝撃やってんで。

 

みたいなの。

その註釈つけてる時点で格好悪いの認めてるやん。

 

 

だもんで、怖い。

『檸檬』読んでみて、怖いっす。

 

 

何が怖いかっていうと。

自分たちの作品にもそれが当てはまることが怖い。

 

 

人の心や情景を表現する作品というものには、どうしても「その時代感」が付きまとうわけで。

そこに対してどんくらいのスタンスを取るのか、というのが作家性というかオリジナリティになるわけです。

 

夕食ホットとして作っている作品も当然そういうものからは逃れられなくて。

 

例えば。

たとえば僕らはいま、“歌詞に英語を使わない”ってのが格好いいと思ってやっているんだけれど。。。

これだってもう五周くらい回って

ヒゲ「わざわざそういうのを格好いいと思うことがもうダサいから、あえてget you! とか言った方が今は自然だぜ」

って言われるとそんな気もするし。

タコカー「いや、“ゲッチュー!って真顔で言うのがあえてクール”なのはもう△△がやってるから、今はさらに、、、」

みたいな戦いが始まってるのなら、そもそももう歌詞なんて書けないし。

 

そんなことをamazon先生のおかげで考えさせられたきくっちゃんでありました。

amazonありがとう。

ゴリラもありがとう。

 

 

ちなみに、梶井基次郎が檸檬で大爆破させた丸善はもう2005年に閉店し、その後場所を移して「丸善京都本店」として河原町のBALで営業しているのですが、、、

もうね。

 

はしゃいでいて恥ずかしい。

 

こんなのまで京都店限定で売ってたり。

 

 

はしゃぐな!

 

はしゃいでくれるな!

 

丸善サイドはずっと「イタズラされて困っている」という立場を貫いて欲しかった。

今でも威力業務妨害と器物損壊で梶井さんの遺族と係争中です。とかがよかった。

 

というわけでみなさん。

もっといいところありまっせ(京都弁。京都出身なんです)。

 

その丸善から徒歩5分。

河原町を少し下ったところにある河原町OPAの9階。

 

檸檬よりも鮮やかな黄色のお店。

 

そう、それはタワーレコード京都店。

 

 

そう。夕食ホット、

 

lemon.タワレコの店内にて次の日曜lemon.

5/28(日)!ライブしますー!

 

初京都ライブだー!

 

『いつまでも世界は…』というライブサーキットイベントに出演するのです!

 

ほんでなんと、うちらの会場はタダ!!!

無料!!

レモン一個よりも安い。

 

いつまでも世界は…2017タイムテーブル

 

夕食ホットはタワレコ店内特設会場にて、15:00からだよー。

きておくれやすー。

 

タダだし(しつこい)。