久々の晴れにテンションあがってしまい都内をチャリで爆走したら、予定の場所に一時間も早くついてしまったきくっちゃん

某スタバでブログでも書こうかと。。。
えー。
三題噺です。
『壁の厚み』
『試験管をぐにゃりとのばす』
『梅田HEATBEAT』
まず。
『壁の厚み』
突然ですが皆さん。
建物の壁の厚みって、何で決まっているかご存知ですか?
木造や鉄骨の外壁だと120~200くらい。
鉄筋コンクリートだと180~300くらいが相場です。
内装の壁はもうちょい薄いですね。
ガラス壁だと、ガラスそのものの厚みだけです。
もちろんこれ、だれかが決めているわけです。
例えば、あなたの部屋と隣の部屋の間にある壁。
まず一番大事なのは構造です。
これはもうだいたい計算できまってしまってます。
木造二階建てなら柱は105角で、大事な場所や三階建てなら120角が通常でしょう。
この105とか120っていうのは、流通している木材の寸法です。そこから選ぶ。
ちなみに、いまだに木造は尺貫法が健在で、だから寸法も30mmの倍数です。
(鉄骨やコンクリートも計算&規格で寸法が決まります)
ではとりあえず105mmの柱を選びましょう。
さらに、耐震用に構造用合板9mmを片面に貼ることにします。
あとは仕上げです。
今回はクロス仕上げにしようと思うので、下地に石膏ボード12.5mm(これも一般に流通している規格から選ぶ)を使います。
石膏ボードを貼りやすくするために、下地にベニヤ板9mmを貼ります。
というわけで、この壁の厚みは
石膏ボード12.5
+下地ベニヤ9
+柱105
+構造用合板(下地兼用)9
+石膏ボード12.5
=148mm
となります。
あとは石膏ボードの継ぎ目をパテで処理して、クロスを貼るだけ。
その厚み1~2mm程度。
というわけで、あなたの部屋と隣の部屋の距離はだいたい15センチくらいになります。
この中に、配線や配管や断熱材なんかも入れたり、ドアや窓の納まりなんかも考えないといけないのですが。
まあたいていは構造の方がクリティカルで、それをクリアしていれば、これらもろもろは収まります。
もっかい整理すると、要は
・柱
・仕上げの方法
・その下地
をただ順番に決めて行けばいいだけなんです。
さて。
こうやって書くと、人によっては
「うっせえ、読みにくいしキョーミねーよ。それがどうしたんだよ」
って方と
「あ、そうなんだ。案外簡単に、普通に決まっているものなのね、へー」
って方がいると思います。
ぼく、圧倒的に前者のひとでした。
つまり
『ああこれは専門家が考えたりやったりすればええわ』
っていうことと
『うん、これくらいは一般人でもやるやんね』
っていうことを、なぜか頭の中ではっきり区分けしていたんです。
誰でもそういうところはあると思いますが、両親がカタかったせいか、とりわけこういう傾向が強い子供でした。
例えば。
・うどんをゆでる →一般人可
・うどんを打つ →専門家orマニア
・折り紙を折る →一般人可
・折り紙を考える →専門家orマニア
・ピアノやリコーダーを演奏する →一般人可
・それ以外の楽器を演奏する →専門家orマニア
・特に弦楽器 →ほんまもんの専門家
・自転車の空気を入れる →一般人可
・自転車のパンクを直す →専門家orマニア
・庭の柵をつくる →一般人可
・屋根を修理する →専門家orマニア
・料理をつくる →一般人可
・お店みたいな料理をつくる →専門家orマニア
あげてゆけばキリがないです。
さらにもう少し"専門家がやるんだ"系を書くと、
・料理を"考える"
・作曲する
・道具をつくる
・物語を考える
・車の修理をする
・コンピューターのプログラムを書く
などなど。
そして、一般人である僕は、"専門家領域"に手を出すことはないだろう、いや、
そもそもそういう発想すら持たない、そういう子供だったんです。
僕は一般人。
どこかに専門家。
でもね。
でも、
あたりまえのことなんですが、
専門家だって人間
なんですよね。
よくよく考えたら、普通のおっさんだっていきなりうどんを打ってもいい。
食べたけりゃ自分で打ったっていいんです。
さらにさらに、その一歩さえ踏み出せば、案外ブラックボックスにみえたその作業も、ひとつひとつはごく普通の思考で成り立ってるんですよね。
それが積み重なって、
なんかプロしか分からないアレ、
みたいになってる。
小麦粉。
グルテンを引き出すためと味付けのための塩。
そして水。
こねこねこね。
寝かすか。
のばせー!
ひっつかないように打ち粉しろー!
ほんで、
切れー!
うどんじゃー!
みたいな。
さて。
では、そんな
"ぼくは普通だから変わったことはしません。うどんはスーパーで買うもの"
なキクチ少年が、いつどこで音楽を作るなんて変態のすることに手を出したのか。
それには
『熱せられてぐにゃぐにゃにまがる試験管』
と
今は亡き大阪のライブハウス『梅田HEATBEAT』
との出会いが必要になるのですが。
ここまで書いて、やっぱし結構長くなったので、分けて書くことにしますた。
だってぼちぼち打合せはじまるんだもん。
チャオ。