木いちごのキーマカレー | 夕食ホットオフィシャルブログ

夕食ホットオフィシャルブログ

美容師のボーカルしょったん+建築家の鍵盤きくっちゃん+ぬいぐるみのギターすだっちからなる異色ユニット「夕食ホット」の公式ブログです。

こんばんわかめ。


変換すると気倶知安って出てくるきくっちゃんファイル02830001.gifです。

前々回のつづきです。
http://ameblo.jp/uhotnet/entry-11172220403.html



これのつづき。


すだっちが今朝、夕食ホットが直接お世話になっている方々について書いてくれたので、気楽に書けます。

あ、今回も相当まじめで長くてつまんないので、先に冗談言っときます。




♪メーリさんの健康~、健康~、健康~


 メーリさんの健康~


 メリケン粉~


よし。



三人ともそれぞれほぼ経験ゼロっていう、無茶なバンドだった夕食ホット(まあ、もうそろそろ1年半経つので、もう言い訳通用しないけど)が、一応ここまでやって来れた理由。


それは、ある人なくしては語れないんです。


もちろんたくさんの方々のご協力によるものなのは重々承知の上で、たった一人だけキーマンを挙げろよおい、と言われれば、それはもうカレしかいません。


いわゆるキーマンカレーですね(笑うとこ、これ最後ですよ)。


彼とは。


今度のライブでもベースをぶりぶり弾いてくれるキイチ先生。


プロのベーシストでありプロのディレクター。いわゆるロープーですね。


キイチ先生の名誉のために先に言っておくと、たぶん「おいおいおまいら。俺が関わってるって大っぴらに言わんでよ。本気でやったらこんなんじゃないよ」って本人は言うと思いますが、、勝手に書いちゃおー。
きいちご

キイチ。


キイチ先生が夕食ホットに分けてくれたもの。それは大きく次の3つだと思います。


1.


もうさー、何がってさー、まず彼は異常に耳がいいんですよ。


もちろん音程やタイミングを異常な分解能で聴き分けるって意味でもあるけれど、なんつーか、ちょっとびっくりするくらい全体のアンサンブルや空気感や歌詞やこっちの心の動きなんかを全部「聴いて」るんです!


怖い。


しかも、本人は中でベース弾きながら。


ベースの中じゃないですよ。


バンドの中で、って意味です。


内部観測ですね。


布団の上に乗ったまま、シーツのしわをのばす。みたいな。


怖いよー。

「きくっちゃん、いま2番の途中から、突然ドラム聞いたでしょ?」とか言います。もう言い回しが怖いですね。


「あ、アンサンブルの形がいびつになった!」とか、0.1dbの上げ下げで言います。うーん。


「その440hz、ほんとうに440.00?」とか言います(←実際違った。電子楽器の負け)。怖っ。


「クリックが揺れてる!」とか言います(実際揺れてた)。うう。


「そのキックは1拍目のキックを2拍目でやってるだけ! 2拍目ならこうでしょ!」とか平気で言います。


ぎゃー!


しょったんがさぼった息の吸い方でもした暁には、もうおしまいです。ひいい。


一番怖いのは、詞を書いたの僕なのに、歌っているのはしょったんなのに、


「ん? ちょいまち! そこ! そういう歌詞ならピアノは上がって行くべきなんじゃない?」みたいな、超怖ぇーことリアルタイムでさらっと言います。音だけじゃないんかよ。歌詞って!




でも実はキイチは、夕食ホットの耳であると同時に、そのをはやく身につけなさいよ。と教えてくれてるんです。


2.
姿勢(個人的に)


そして、何より音楽に対する姿勢。それを僕はキイチから教わりました。


「本気でやるなら本気でやりなさいよ」って。


本気でやらないならそれでもいい(そういう音楽の楽しさももちろんあります)、でもそれはきくっちゃんの好みじゃないでしょ?ってこと。


これは大きいです。


そうだった。僕の好きなものはすべてそうだった。






3.ふつうだよ


そして、キイチは別に特別じゃない、ってこと。


これ、一番素敵な先生ですよね。


先生凄い!って思わせといて、いや、実はプロはみんなやってることだよ、って生徒に気づかせる!


怖い。






僕たちの数少ない経験で出会ったオモテの方々も裏方の方々も、みなさん、もの凄い耳が確かだった。そして、とても真摯に音楽に向き合っていて、学習することに貪欲で、なにより優しい。


このことに僕は本当に驚きました。


これ、すだっちもです。


ある日のリハ中に、


「きくっちゃんさあ、ここのGonB弾いてみて。んー、あー、それは平均律のピアノの、しかもここ(音域)でしょ? それをベースでB”ギターでGadd9”ってやると、ベースのこの弦の倍音はこうこうだから、ギターのこの倍音構成には馴染まないじゃん。だったら、うーん、この弦のAを残してこうこうこういうフレーズにしない? ボーカルの音程もそこ、Aだよね?」


って、すだっちが言った日にはびびった。


僕は言われた瞬間に、やっと「はっ」ってなるわけです。


そう。プレイヤーなら最低限の知識でしょ? ってことも知らずに音楽を作っていたんです。


こんな発見が毎日あります。




ヴォーカルでもドラマーでもベーシストでもギタリストでも生楽器の方々(ほんと怖い)でもピアニストでもプロデューサーでもローディーでもディレクターでもレコーディングエンジニアでも犬でも猫でも。


つまり、みんな耳がよくて、頭も良くて、何よりとても真剣なんです。


すげえなー。




あなたの好きなアーティスト(ちゃんとしているほう)は、もちろん並外れたセンスの持ち主なんでしょうけれど。。。実は僕たちが想像しているよりも真面目で賢くて、センスとか野生でカバー出来ないところは、きちんと知識と「考える」ことによって補っているんです。


そうやって、質の高い音楽を届けようと頑張っているんです。




すげえなーおい。






ああ、ここまで書いて、、、いろいろ思った。


次回で
『でもそういうときって、前好きだったものを見下しちゃうよね』
を考えてみたい気持ちがはち切れそうです。
かしこ



http://ameblo.jp/uhotnet/entry-11172220403.html