前回は、コミュニティカレッジから大学へ編入したお話でした。

 

転校された経験があったら共感してくださるかもしれないですが、学校を変わると、授業で使う前提知識を前の学校で全然学んでこなかった、という事態が時々発生します。

 

私が編入したのは経済学部の2年目。まわりは1年生のときに統計学をたたきこまれています。対する私は、統計ってなに?という状態。

 

そんなわけで最初のクイズは10点中、3点。

コミュニティカレッジに戻る!と何度も考えたものの、いまやめたら入学金がもったいないという思いが私をかろうじて踏みとどまらせました。

 

すがるような思いで助けを求めた先は、各授業に一人ずつ配属されている、Teaching Assistant。彼らは博士課程の学生で、私と同じくらいか年下でしたが、頼もしくて尊敬の念を抱かざるを得ませんでした。

 

その方々の助けと、図書館を第二の家と化した私の犠牲も相まって、中間試験ではなんとか100点近くをとりクイズでの失態をカバー。教授はきっと、なんて極端な生徒だ、と思ったことでしょう。

 

大学では、同級生の洞察力に驚かされる日々でした。哲学と信念をもって、国の政策がどうあるべきかを語る姿に圧倒されました。

これは、カナダだから、ということではなく、ダンスしかしてこなかった私が世間知らずだったからと言えます。

 

いつも忘れてしまうのですが、高卒後ブランクがある私は、彼らよりより6つも7つも年上。でも同級生のみなさんの考え方がはるかに私より大人に見えました。

 

あるときふと年齢を漏らしたら、えーうそだー!と驚かれました。

どうせ子供っぽいです、はい。

 

もちろん、そんなことでみんなの態度がかわることはありませんでした。

 

あと興味深いと思ったのは、恋愛のゴシップでもりあがってたとき、「(恋愛対象は)boys or girls?」とごく自然に尋ねられること。最初はほうっと思ったものです。それまで私は無意識に、多数派の考えや指向を前提としていたことに気づかされました。

 

 

ここまで、米国やハーバード大学の話は全く出てきませんでしたが、そのときは修士課程に進むなんて予定は一ミリも考えていませんでした。試験に課題に、締め切りに追われる生活はもうやだ、という心境だったのです。