前回は数学と奮闘したお話をしましたが、今回はそのつづき。
二学期目の授業選びに悩んでいた私が、数学を活かそう(せっかく泣きながら勉強したんだから)と目をつけたのは、「たまたま」スケジュールにぴったりおさまった経済学です。
それまで経済学にはまったく興味がなく、「難しいことしてる学問」というイメージ。でも授業がすすむうち、身の回りの「なぜ」を分析する試みが、おもしろく感じるようになってきました。
たとえば、カフェが立ち並ぶおしゃれな通りのたった1ブロック先には、どうして家のない人々であふれていて、窓ガラスが壊れた通りが続いているんだろう?とか。理不尽さのようなものを説明しようとする試みが、次第に私を惹きつけるようになったのです。
そして、そのクラスの先生との出会いも、私の進路を変えていくことになりました。
授業がわからずに何度も先生のオフィスをお邪魔しているうち(ただ無事に単位を取れれば、という思いだけだった)、先生は私が経済学に興味があるに違いない、と良い方向に解釈してくれ、そのうち授業のこと以外にもいろいろな相談にのってくれるようになりました。コミュニティカレッジから大学に編入して学士号を取ることを勧めてくれたのも、そんなオフィスでの会話の最中でした。
もともとコミュニティカレッジに入ったのは、ダンス以外の道を探している中、なんとなーく海外留学をしてみようというふわっとした気持ちからです。2年くらいカレッジで勉強してある程度英語が身についたら、さっさと帰国するつもりでした。
だから、あと三年間、勉強漬けで学士号を目指すエネルギーが続くのか、あまり自信があったといえません。
でも、せっかくダンス以外ではじめて興味が湧いた分野です。今これに飛びつかなければ後悔するんじゃないか、という想いで、カナダ三大規模といわれている大学に編入することにしました。
その後、大学への申し込み書類が郵送中に迷子になるというさんざんな目にも遭いながらも、なんとか大学への合格通知をいただき (大学への編入は、カレッジである程度の成績を維持していれば難しくありません)、新しい環境での勉強を始めることになりました。
