家を探すとき、これだけはゆずれない条件って何でしょう。

 

私の場合、

 

台所とトイレをひとりじめできること

 

というのも、カナダの学部生だったとき、おもしろいルームメートばかり引きよせる運命にあったからです。

 

パターン①

徒歩30分のスーパーから汗だくでキャベツひと玉を持ち帰り、冷蔵庫に到達して一安心。

 

次の日、

半分になってる!

 

またあるときは、楽しみにしていた食後のヨーグルトが、

ない!

 

私がアパートを共有していたカナダ人のルームメイトは、「自分のものはみんなのもの、あなたのものもみんなのもの」、というひろーい心の持ち主。せまい心しか持ち合わせていない私は、買ったものが次々と消えていく現象に耐えられませんでした。

 

対策:ヨーグルトにも卵にも、名前と食べる予定日をマジックで書く。野菜には書けないけど。

 

 

パターン②

夜中に部屋から奇声が発せられて眠れない。

だ、だいじょうぶですか。

 

対策:耳栓をする

 

 

パターン③

ひとつしかない洗面所を、髪の毛のセットで何時間も占領され、トイレに行けない。がまん限界。

対策:トイレは学校で。家ではできるだけ水をのまない。

 

 

パターン④

ルームメイトが出会いアプリを愛用。朝、毎日違う男性が台所に。

対策:寝起きのふらふら状態で台所にいかない。

 

そんなわけなので、ハーバード大学への進学が決まった後の最大の課題は、ひとりで生活できる家を早急に見つけること。それもアメリカで最も家賃の高い都市のひとつ、ボストン周辺で、です。

 

ハーバードのキャンパスで寮に入れるかは抽選で決まりますが、私は見事にはずれました。「キャンパス外で頑張って探してください、グッドラック!」というメールが届きました。

 

ちょっとでも安く、でもひとりで住める家。そんなよくばりな考えが数々の災難をひきよせることになるとは、このとき予測できていませんでした。