雑草記33. オオケタデ
前回のヒメツルソバと同じタデ科の仲間。
タデ科の草は意外と多く、僕の知る限りでは37種もある。
最近完成した建物の隣の空き地に大手を振って繁殖していた。
比較的小さく地味なモノが多いタデ科にあって、大振りで存在感がある。
これは東南アジア原産の大型の1年草。
江戸時代の頃に日本に入ってきた帰化植物である。
元々薬草や、観賞用として入ってきたものが野生化している。
現在は各地で道端や荒地、河原などで見られる。
花期は8月から11月までで、他のタデ科の花に比べ大柄で派手な印象の濃いピンクの花穂を長く垂れ下げる。
「オオケタデ」は、「大毛蓼」と書き、茎が太く、大きく、全体に毛が多いのでこの名がある。
「オオベニタデ」とも呼ばれる。
葉をもんで患部に付けると化膿性の腫れ物や毒虫に刺された時に解毒作用があるとされ民間薬として栽培されていた事もある。
タデ科タデ属である。