習熟度別クラス分け、
皆さんどう思いますか?
多くの中学受験を扱う塾が行う
施策の一つです。
日々の勉強の大切さや
緊張感を持続させるため、
毎週/隔週のテスト結果をもとに、
定期的にクラス替えが行われます。
以前に偏差値の分布を基にした
習熟度別クラス分けについて
考えてみましたが(以下参照)
今回は習熟度別クラスの
メリット/デメリットを
考えてみました。
習熟度別クラス分け
メリット
①レベルに合った最適な授業の提供
→理解の早い子には、どんどん先を。
理解の遅い子には、少しゆっくり目で。
生徒のレベルにあった授業が行われます。
②クラス全体の底上げ
→同じレベルの生徒を集め、
集中的に教えることで、
クラス全体のレベル/理解力が上がります。
デメリット
①本人のレベルに合わない授業の可能性
→たまたまテストでいい点数を取り、
実力以上のクラスになる場合や、
体調不良などでテスト結果が思わしくなく、
実力以下のクラスになる可能性が
否定できません。
体調管理も受験生に必要なスキル、
と言われたら返す言葉はありません。
②苦手を克服できない可能性
→クラスレベルによっては、
どんどん先に進んでしまい、
ホントはもう少し時間を割いて欲しい、
説明が欲しい
というのも割愛され、
中途半端な理解のまま授業が進むと、
ホントは苦手な分野を
克服できない可能性があります。
③モチベーションが下がる可能性
≠向上心が下がる可能性
→例えば下位クラスに慣れ、
「自分はこれでいいや」
となると、そこで終わりです。
向上心は、自分より上を見ることで
はじめて芽生えるものです。
ですが、クラスメンバーは
自分と同レベルばかりであり、
向上心はそもそも芽生えません。
そのため、「もっと頑張ろう」なんて
モチベーションは保てますか?
私は無理です。
④上位と下位の差が広がる可能性
→一般的に上位と下位の差は広がります。
なぜならば、
上位は上位向けの授業がテンポよく進み、
下位は理解のスピードに合わせて進むので、
基本ゆっくりです。
電車に例えると、
下位クラスの進みは各駅停車、
上位クラスの進みは新幹線です。
各駅停車が新幹線に追い付くには、
途中で飛行機に乗り換えるくらいの
ウルトラCが必要です。
習熟度別のクラスで、
クラスUPが難しい理由は、
授業の進みと難易度が異なることが
一番の理由だと考えます。
逆にクラスDOWNは簡単です。
途中下車して待っていればいいんです。
まとめ
メリット
- レベルに合った最適な授業の提供
- クラス全体の底上げ
デメリット
- 本人のレベルに合わない授業の可能性
- 苦手を克服できない可能性
- モチベーションが下がる可能性
- 上位と下位の差が広がる可能性
以下に続きます。
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