「人間らしさ」を失いそうな今だから、
    心にやさしさが満ちる、
    生きるちからが満ちる、
   そんな「心が還る場所」を、
  鎌倉につくれないだろうか?

 

 

このブログは、

ネクラなうえに、繊細ビビリで弱虫...

弱さの総合商社のような店主が、

 

鎌倉の名刹が店舗空間!?

前代未聞の移動式書店

「書店 鎌倉 ゆう」

 

をオープン出来るか?

出来ないか?を追った

リアルドキュメンタリー...です。

 

 

 

第十夜 新刊出せ出せ百烈拳

 

ご存じのとおり、出版&書店業界は、

年々売上が減少している所謂、衰退産業である。

しかし、もちろん業界も指をくわえて

それを眺めていたわけではなく、

ついに必殺の究極奥義を発動させたのである。

その名も...新刊出せ出せ百烈拳!!

 

既刊本よりも新刊本の方が売れるため、

売上のためにとにかく新刊を出しまくる!!

という苦肉の策だが、書店員を苦しめるのは、

各社から毎週、毎日、乱発される

類似新刊本の処遇であった......。

 

 

ある日、業を煮やした私は、

どの新刊もおすすめだから初回仕入数を増やせ、

としか言わない、ある大手出版社営業に

うっぷんをぶつけてみた......ところ.........

 

 

会社の売上のため...自分の立身のため...

家族の生活を守るため......

そういった個々の事情を否定するつもりなんて無い。

私もそんな人間の一人であったことも確かだ。

でもこうもあっさり言い切られてしまうと、

目の前が真っ暗になるような気分だった。

 

 

どんなに優れたコンテンツや、アイデアも、

やはり無限では無い。

目先の売上のためにそれらを枯渇させ、

逆に痩せ細っていくというパラドックス。

そして乱発される新刊の煽りを受け、

目新しくないからというだけで、

内容の濃い既刊本はどんどんと書棚から

姿を消していく。

 

そんな書棚からこぼれ落ちた名作を、

決して死なせない。

もっと一冊一冊の本を大切に、

敬意とプライドを胸に扱いたい。

そんな小さな抵抗を、日本各地で、

小さな存在が巻き起こしていく。

もし私に理想があるというなら、こんなこと。

 

 

今日のホンマのところ

人は、理想を無くした時、

幸福も無くしているのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

次夜につづく...

 

 

 

...前夜にもどる

 

 

只今、開店準備期間のため、

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2024年

鎌倉の名刹が店舗空間!?

前代未聞の移動式書店

「書店 鎌倉 ゆう」

オープン予定!!

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