本日もSNSだけのご縁の方の文章を勝手にコピペしました。

 

20世紀後半から、化学肥料と農薬・殺虫剤が大量に使われ始めて、食料の収穫量を 2 倍以上に増やしました。

農薬は病害虫に対して絶大な効果を持ち、農家に安定した収量と労働力の軽減をもたらしました。

しかし、良いことばかりではなく近代農法の闇の部分も表面化してきました。

1、土壌の生物多様性が失われる。

ミミズのような土壌動物や原生生物や細菌などの微生物の共生関係によって土壌はバランスを保っています。

化学肥料・農薬によって生物多様性が失われると、植物は病虫害に弱くなり、土壌は水を保てなくなります。

地球上の土壌は、現在も生成されるスピードの 13〜18倍のスピードで消失しています。

「世界の土壌はこのままではあと60年で失われてしまう。 3分の1の表土はすでに失われており、5秒ごとに世界で サッカー場の土が流出しており、残りも2050年には90% 以上が劣化する(国連FAOの発表)」

1988年、アメリカ中部で起きた深刻な干ばつの時、ある発見がありました。植物の種類が多いエリアは、植生の回復が早く、旺盛に植物が育っていたのです。 草地の植物は干ばつに耐性があり、多くの植物種が存在している場所では、より早く回復していることがわかりました。

2、化学肥料による環境汚染。

1960年以降、生態系に流出した窒素の量は2 倍に、リンの量は3倍に増加しています。

これらの過剰な窒素やリンは、土壌から浸出して河川や湖沼を汚染します。

化学肥料の中で使用量が多いのが、窒素の補給ですが過剰に与えると硝酸態窒素として残留します。

動物性タンパク質と硝酸塩を一緒に食べるとニトロソアミンという発ガン物質となります。

飲料水中の硝酸塩は,特に乳幼児のメトヘモグロビン血症との関連や,ヒトにおける心血管系や副腎への影響、糖尿病との関連、母親の妊娠中の曝露による生殖への影響や、子どもの中枢神経系の先天奇形、腫瘍との関連を示唆した疫学研究があります。

3、農薬による生態系の破壊

害虫というのは人間中心の考えで、人間が手を加えた畑や山林で害虫は大発生しますが、自然界の山林では害虫が大発生しません。

山には虫を食べる天敵がいるからです。

農薬を散布した結果、農薬に弱い天敵が死滅して農薬に強い害虫だけが大発生してしまいました。

本末転倒な話です。

地球上の様々な場所で、同時多発的に大量のミツバチが姿を消しています。死んだミツバチからネオニコチノイド系など2種類以上の殺虫剤成分が検出されていました。

中米コスタリカの研究によると、 面積1平方キロ相当の森林に生息する受粉昆虫によって、 コーヒー豆の収穫量が20%増加しています。

4、化学肥料農薬の野菜は、自然栽培に比べると美味しくない。

1960年頃の野菜の栄養価と、2010年頃の栄養価を比べてみると、現在の野菜は昔の野菜に比べたらビタミンやミネラルなどの栄養価が半分くらいになってしまっています。

近代農業は作物を、命のない物質としてあつかうようになりました。

アメリカでは、機械化できなかった何百万という小規模の農場は閉鎖されて、農業は工業化された巨大な産業に変身してしまいました。

農業は、ビジネスとして、マネーゲームの対象になってしまったのです。

世界の種子市場の約7割弱、農薬の8割弱を、たった4つの遺伝子組み換え企業が握っています。

医療の現場と農業はよく似ています。

薬の使用は、耐性菌を増やし、免疫力の低下を招き、医療費の高騰を招いています。

日本の年間医療費は42兆円です。

医薬品業界は、超巨大産業なのです。

化学肥料と農薬に依存している作物は、病気に弱い為に農薬を駆け続けなくてはならず、コストが増大しています。

近代農業は、完全な石油エネルギー依存体質になっています。

皮肉なことに農薬は、天敵の数を減らし、農薬の耐性をもった害虫を増やしています。

長年、同じ作物を植え、合成肥料を施したために、土壌の生態バランスはすでに崩れてしまっています。

生物多様性が失われた土壌でいきなり自然農法してもうまくいきません。自然栽培の木村秋則さんは10年間も収穫なしでした。

薬に依存する病人と同様に、農業も薬をつかい続けなくては行けない体質になっています。

そして、農家は農薬をあび消費者は、生命力が低下した作物を食べています。

その結果は、環境破壊と身体の病気となって、あらわれています。

硬直化した近代農業にかわる自然栽培などの持続可能な農業が、これから世界中で行なわれてくるでしょう。

循環しない近代農業は、地球環境を破壊する持続不可能の農法だからです。

合成肥料なしで作物を育て、人間に有害な殺虫剤ではなく、新しい生態学的な方法で、害虫をコントロールし始めています。

持続可能な農業の作物は化学肥料よりも美味しく、生産者と消費者の健康にもよく、何よりも地球に住む生き物に良いのです。

以下オーガニックフェスタ岩手で木村秋則さんが話された内容です。

「奇跡のリンゴ」木村秋則 自然栽培

リンゴから教わったのは

「自然は百科事典だよ。すべての答えが自然にあるんだよ」そう話す木村さん

「土の上ばかりを見て来た。大事なことは眼に見えない所にあるんだな」

リンゴは教えてくれた。

「馬鹿になれ」

そして季節を忘れたリンゴの木の写真を見せました。

後ろの自然の山の木は紅葉しているのに農薬のリンゴの木の葉は紅葉していない。

これが現代人が食べている今のリンゴの実体だ。

異常なことを当たり前と思っている。

アブの幼虫がアブラムシを食べている。

アブの幼虫はものすごい量のアブラムシを食べる。

葉についたアブラムシを全部食べてしまう。

てんとう虫は4〜5匹しか食べない。

てんとう虫がいてもアブラムシは逃げない。

アブの幼虫がいるとアブラムシが逃げてしまう。

木村さんはてんとう虫にご飯粒をつけて飛ばない様にして一匹一匹に番号をつけて調べました。

近所の人から木村さんは馬鹿だと思われました。

減反した田んぼに蒔いた大豆の写真がスクリーンに映し出されました。

右は生育が良く、左の大豆は生育が悪い。

JAの指導員は生育が悪い大豆を見て

「肥料が足りない。肥料を施しなさい」と指導をした。

木村さんは「肥料を施すのは間違っている」と言いました。

「生育が悪いのは水はけが悪いからで30センチくらいの溝を掘って水はけを良くしてみてください」そう指導すると肥料を施さなくとも立派な大豆が出来ました。

「肥料をやらなくてはだめだ。」

「肥料を施さないで、除草剤、農薬を使わずに作物が出来るか!!」

「夢物語を語るな!!」

全国何処にいってもそういわれた木村さんでした。

ところが作物が肥料をどれだけ使っているか生産者は知りません。

実際は肥料の1割程度しか使われていません。

「作物は肥料をやらなくとも出来る

自然を観察してそう考えた木村さんは実際に無肥料で作物を栽培して証明しました。

農薬、除草剤をやらなければ雑草だけが生える。

ところがそこの畑の先住民は誰か?

その土地の雑草が先住民ではないか。

作物のほうがよそ者である。

そして雑草もあまり肥料を食わない。

土の中のバクテリアが2〜3割使うのです。

その肥料がどのような結果をもたらしているのか消費者は知りません。

東京のスーパーの店頭に並べられる野菜から軒並み9千ppm から1万ppm を超す「硝酸塩」が検出されています。

1950年代から1965年ごろにかけて、欧米ではホウレンソウが原因で乳幼児の中毒事件が相次ました。

裏ごししたホウレンソウを離乳食として与えたところ、赤ん坊は真っ青になり30分もしないうちに死亡に至ったのです。

278人の赤ん坊がこの中毒にかかり、そのうち39名が死亡しました。

欧米では「硝酸塩」を3000ppm以下に厳しく制限されています。

ところが東京の大田卸売市場の抜き取り検査ではチンゲンサイから16000ppmの「硝酸塩」が検出されました。

2〜3歳の子供なら小松菜2枚食べると死ぬといわれている量です。

消費者は「無農薬野菜」や「有機栽培野菜」を安全と思っているけれど中途半端な有機肥料を施した野菜は危険なのです。

完熟しない有機肥料を畑に施すと劇薬になります。

「硝酸塩」は、「残留農薬」の何倍も危険な劇薬なのです。

木村さんは

コップに水を入れた自然栽培の米と

農薬、科学肥料の米と

有機栽培の米の比較の写真を見せました。

冬に20日間たった米は腐って、ものすごい匂いを発しているが無肥料、無除草剤、無農薬の自然栽培の米だけが腐っていませんでした。

日本人が毎日食べ続ける米がこのような状態にあります。

便秘の人は要注意です。

「農薬、除草剤、化学肥料を使った近代農業を押し進めた戦後の日本はその結果どうなったか。

とんでもないことが起きている。

どうしてニュースにならないのか不思議だ。

消費者はその事実を知らない。」

宮古島ではサトウキビの栽培が盛んで農薬、除草剤、化学肥料を使った結果、サトウキビの生産量が増えました。

しかし、しかし何十年もたった現在、畑に窒素肥料をたくさん与えた為に硝酸態窒素が水に混入し宮古島では水が飲めなくなってしまいました。

宮古島は山や川のない小さな島なので生活用水や産業用水のすべてを地下水に頼っていたのです。

宮古島の高校では木村さんの自然栽培を始めました。

全国で自然栽培を始めた農家が増えて来ています。

収入も増えて来ています。

自然栽培を始めた高校では七千万円の売り上げがありました。

自然栽培の田畑にはトキが飛んで来ました。

農薬、除草剤を使わなければ無数の生物とバクテリアが住む様になってきます。

日本全国、いや世界中がそうなってほしいと、そう願う木村さんでした。

以上は木村さんの講演の内容でした。

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オーガニックフェスタ岩手in釜石 2023年9月17日 

https://organicfiestaiwate.jimdofree.com/2023出展者詳細/?fbclid=IwAR1hZAkLVxyMcH1LQZ1gjWhGmkvhSJlnX_xY65JjybUnITWRsyXKI2aO2g0

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宇宙の叡智を地球と人類の目醒めのために

2023年10月7日〜27日

特別ゲスト出演

喜多郎氏 本田健氏

講師 奥健一郎氏 五島秀一氏 町田宗鳳氏

はせくらみゆき氏 塩澤研一氏 塩澤みどり氏

主催:水輪の会

公益財団法人いのちの森文化財団

https://suirin-naturalfarm.com/lp/series07/