私の好きなジェフベック~②ソロ時代 1/10一周忌を迎えて~

 

ウドー音楽事務所元社長、高橋辰雄さんは言う

「2020年の来日コンサートがコロナ禍でキャンセルとなり、23年はやろうと話し合っていたので驚きました」

 

最後の来日公演は17年。高橋さんは大阪公演を終えたベックさん、バンドのメンバーと打ち上げで一緒にカラオケへ行った。

「ジェフがカラオケに行ったのは、僕が知る限りこの一回だけ。バンドのメンバーが行きたがり、ジェフは最初嫌がったけど、一緒に来てくれた。照れながら一曲だけイギリスのカントリーソングを歌いました」

その後に空港に見送りに行き、「次はどんなコンセプトのコンサートをやろうか」と尋ねると、ベックさんは「先のことはわからないよ。また会おう」と言った。これが最後の会話になったという。

音楽評論家の湯川れい子さんは言う。 

「穏やかでもの静かな人です。常識を壊すのではなく、幅広い音楽分野を敬意とともに受け止め、ギターでどう表現できるか試みた」  

自身が歌うことはほとんどない。作曲もしなかった。  

 

ニッポン放送の元社長、亀渕昭信さんは思い返す。 

「ギターの音の発明家のよう。ギターが自分の体の一部みたいで、声の代わりにもなっていると感じました」  ピックを使わず直接指で弦を弾く奏法のため指1本に100万㌦の保険をかけていたという。一方で、車の分解や修理を楽しみ、ベジタリアンゆえ野菜作りもしていたという鷹揚さだ。

 

今回はBBAを解散してソロになってからのジェフ・ベックの私の好きな曲です。

先生はソロになってからは益々凄まじいドラマーとベーシストと共演します。
それまでのメンバーがかすれてしまいます。
そしてキーボードも先生にとっては要です。
基本、先生は作曲とかしませんからね。

Max Middleton – Clive Arrowsmith Photographer

Blow by Blow

Freeway Jam ・Blow by Blow (Max Middleton)

マックス・ミドルトンの曲 もうクロスオーバーですね。この頃日本にも来日しました。

Jeff Beck – guitars

Max Middleton – keyboards

Phil Chen – bass

Richard Bailey – drums, percussion

Stevie Wonder – uncredited clavinet on "Thelonius" 

wired

この曲を聴いて、ドラムにビックリしました。

そしてシンセとギターの音の区別が出来なくて。

衝撃的な曲でしたね。このアルバムで日本のミュージシャンは一気にクロスオーバー化したんではないでしょうか?

Led  boots・wired (Max Middleton)

Producer: Producer not documented on available sources Composer, Lyricist: Max Middleton 

Drums: Narada Michael Walden 

Synthesizer, Mixing Engineer: Jan Hammer 

Bass: Wilbur Bascomb

 

Head For Backstage Pass・wired (Walden) 

Jeff Beck – guitars 

Max Middleton – Hohner clavinet, Fender Rhodes electric piano 

Jan Hammer – synthesizer

Wilbur Bascomb – bass 

Richard Bailey – drums

 

Sophie・wired (Walden) 

Written by Narada Michael Walden 

Jeff Beck: Guitar 

Narada Michael Walden: Drums, Piano 

Wilbur Bascomb: Bass 

Jan Hammer: Synthesizer, 

Max Middleton: Clavinette, Fender Rhodes 

 

Play With Me・wired (Walden) 

Jeff Beck – guitars 

Max Middleton – Hohner clavinet, Fender Rhodes electric piano 

Jan Hammer – synthesizer

Wilbur Bascomb – bass 

Narada Michael Walden  – drums

 

兎にも角にもこのLPは捨てるのがないんです。凄まじいです。

世間ではBlow by Blowが有名ですが、私はwiredが衝撃的でした。 

Max Middletonはいつもジェフの側にいました。

 

Jeff Beck with 

The Jan Hammer Group

1976年の「JEFF BECK with YAN HAMMER GROUP LIVE」としても出ている全米ツアーの後に同じメンバーで来日する予定だったらしいのですが、メンバー間のトラブルで中止となってしまいました。

当時は、ヤンハマーが他のメンバーの女に手を出したとか何とか・・・(笑)

しかし、その後、Flash tourでヤン・ハマーと一緒に来日します。

wiredツアーはヤン・ハマークループとしました。

ジェフもシンセ・ギターなんかを弾いてました。

Freeway Jam (Live) ・Jeff Beck with The Jan Hammer Group

Jeff Beck - guitar, bass guitar, special effects

The Jan Hammer Group

Jan Hammer - Moog, Oberheim and Freeman string symphonizer synthesizers, electric piano, timbales; lead vocal on "Earth (Still Our Only Home)"

Tony "Thunder" Smith - drums; lead vocal on "Full Moon Boogie"

Fernando Saunders - bass, harmony vocals; rhythm guitar on "She's A Woman"

Steve Kindler - violin; string synthesizer on "Darkness"; rhythm guitar on "Blue Wind"

 

Jeff Beck's Guitar Shop

以前からベースとドラムにはうるさいジェフ。もうボーカルはなしでも構わない。

テリー・ボジオも凄まじいドラマーでしたね。

Savoy Guitar Shop (Beck, Bozzio, Hymas)

Jeff Beck With Terry Bozzio And Tony Hymas – Jeff Beck's Guitar Shop 1989

Where Were You・Guitar Shop (Beck, Bozzio, Hymas)

Jeff Beck With Terry Bozzio And Tony Hymas – Jeff Beck's Guitar Shop 1989

 

Who Else!

What Mama Said・Who Else! (Batten, Beck, Hymas)

10年振りの復活でした。

その間、先生は何をしていたかと云うと「車いじりの日々」時々アルバイトでセッションをして小銭を稼いで?

こんな感じじゃ復活も普通だったら出来ませんよね。

それをじっと待っているレコード会社もツアー会社も凄いです。

Keyboards, Composer, Lyricist, Producer: 

Tony Hymas 

Guitar, Composer, Lyricist: Jennifer Batten 

Producer: Jeff Beck 

Mixing Engineer: Chris Sheldon 

Drums: Steve Alexander 

Mastering Engineer: Bob Ludwig 

Bass: Randy Hope-Taylor

セカンドギターリストはJennifer Batten。マイケル・ジャクソンのリード・ギターリスト。

彼女はジェフとどうしても一緒に演奏したかったので、自分のCDと手紙をジェフに送ったそうです。

マイケルとの方が稼げるのにね。

Another place・Who Else!  (Hymas)

Keyboards, Composer, Lyricist, Producer: Tony Hymas 

Guitar: Jennifer Batten 

Mixing Engineer: Chris Sheldon 

Drums: Steve Alexander 

Mastering Engineer: Bob Ludwig 

Bass: Randy Hope-Taylor

 

You Had It Coming

Nadia・You Had It Coming

Composer, Lyricist: Nitin Sawhney 

Producer: Andy Wright 

Mastering Engineer: Kelvin Metcalfe

この曲はそんなに好きでなかったのですが、聞いていく内に大好きになりました。

 

Performing This Week... 

Live at Ronnie Scott's 

(2008年)

Stratus (Cobham)

キャパ200名ほどのこんな小さな会場でジェフがライヴを演じた中に驚きながら、エリック・クラプトン
がゲストし、マディ・ウォーターの曲で競演!(ジェフはクラプトンを"The master of the Stratocaster"!と紹介)

会場にはクイーンのブライアン・メイ、ブラック・サブバスのトニー・アイオミ、ボン・ジョヴィのジョン・ボン・ジョヴィ、ジョー・サトリアーニなど錚々たる面々が観にきていた模様。 

さらに驚いたのはロバート・プラントとミージ・ペイジまで!奇蹟の夜!

クラプトンも登場しました。

日本でも先生のコンサートってミュージシャン率がとても高いですよね。

Little Brown Bird

 [Ronnie Scott's, London / 2007]

Jeff Beck&Eric Clapton 日本公演も行いました。

私もソロもジョイントも両方とも見に行きました。

私の好きなジェフベック~ソロ時代 一周忌を迎えて~はまだ来月続きます。

来月も宜しくお願いします。