明けましておめでとうございます

本年も宜しくお願い致します

辰年だけれど虎小石

さて、正月と云えばお酒を飲む機会が多いと思いますが、今回も初めはお酒のお供の話をします。

「酒の肴」の正しい意味

酒の肴(さかな)という言葉の肴とはお酒を飲む際に一緒に食べる料理全般の総称です。

 肴という言葉の歴史は古く、奈良時代に作られた常陸国風土記に、「酒と肴を準備し、遠方の村から男女が集まり宴を楽しんだ」と記録されています。

もともとは、酒(さか)と菜(な)でお酒とおかずを意味していたので合わせて「酒菜(さかな)」と呼ばれていました。

やがて中国から肴(こう)という、酒を飲む際に添える料理の意味をもつ漢字が伝わったため、肴(さかな)という字があてられるようになったようです

酒のあてとおつまみの違い

酒のあてと酒のおつまみはどちらも同じような意味で使われていますが、実は違いがあります。

 

「あて」

はもともと関西の方言で、現在の近畿地方で主に使われている言葉で、お酒にあてがうおかずを意味しています。

肴やおつまみと同様に、お酒とともに味わうもののことを指しますが、お通しや珍味のような小鉢や小皿で出される軽い料理といった意味合いが強いです

 

 「おつまみ」

は漢字で表記すると「摘」となり、ものをつまむ際に使われる言葉に丁寧語の「お」がつき、「おつまみ」になりました。

おつまみの語源は奈良時代にあり、肴の中でも貝の干物や塩、果物、木の実といった食べ物を手でつまんで食べることから「つまみもの」として区別するようになり、平安時代には「おつまみ」という呼び方がされていたと言われます。

おつまみは主に関東地方で使われる言葉で、するめなどの乾きものや枝豆のように、手でつまんで気軽に食べられるもののことを指します。

「肴」の語源と正しい使い方

肴は、お酒と一緒に食べるもの全般をあらわし。

あては、お通しなどの小鉢や小皿で出される軽い料理。

おつまみは、手でつまんで食べるような料理が宜しいようですね。

 

最近はなんでも「あて」と言う人もいますが、正確には同じようでも意味合いは違います。

続いて浅草の老舗のお話

お呼びじゃない?

江戸時代から続く浅草の老舗

やっ古:寛政年間1789~1801年創業の鰻屋

「やっ古」は200年以上の歴史ある鰻店です。江戸時代に発行された「江戸前大蒲焼番付」や夏目漱石などの文学作品にも登場。勝海舟やジョン万次郎も訪れています。

 

駒形どぜう:1801年創業のどじょう鍋

「駒形どぜう浅草本店」は、江戸時代に創業したどじょう料理店です。現在のお店は江戸時代の商家造りを取り入れており、店内も江戸情緒たっぷりの雰囲気です。

 

常盤堂:1816年創業の雷おこし専門店

「常盤堂」は、江戸銘菓雷おこしの老舗店です。

 

三定:1837年創業の天ぷら屋

浅草雷門となりにある「三定(さんさだ)」は、日本最古といわれる天ぷらの老舗店です。
胡麻油で揚げた風味豊かな江戸前の天ぷらとかき揚げが名物のお店で、1日限定20色の弁当をはじめ天丼などのメニューも味わえます。
店頭では『揚げまんじゅう』やお店自慢の天ぷらを使った『えび天むす』のテイクアウトもできます。

 

鰻駒形前川1804年-1830年創業の鰻屋

「鰻 駒形前川」は、創業200年の老舗うなぎ料理専門店です。こちらのお店では蒲焼きをはじめ、タレをつけない白焼きも有名で、うなぎ酒なども楽しめます。

 

甘味処西山:1852年創業のまんじゅうの美味しい和菓子屋

「甘味処 西山」は、こだわりの素材を使ったやさしい味わいの甘味が楽しめる老舗店です。
店頭で販売されている名物の『福福まんじゅう』は、添加物を一切使用せず、あんと小麦だけで作られています。

 

梅園:1854年創業の粟ぜんざいが有名な和菓子屋

「梅園(うめぞの)」は、浅草寺の別院「梅園院」で茶屋をひらいたのが始まりという甘味専門店です。
東京名物『元祖あわぜんざい』が有名なお店

 

龍昇亭西むら:1854年創業の栗蒸し羊羹が美味しい和菓子屋

「龍昇亭西むら」は、安政元年に雷門の正面に創業した歴史ある和菓子店です。
看板商品の『栗むし羊かん』は、小麦粉を小豆を練り合わせて蒸した羊かんの上にぎっしり栗が並べられた目にも美味しそうな和菓子

 

弁天山美家古寿司総本店:1866年創業の江戸前寿し

東京湾でとれた新鮮な魚介を使った江戸前寿司が味わえるお店です。
酢飯、仕事を施した寿司ダネ、新鮮なワサビ、に切り醤油、この4つのバランスより寿司の美味しさを最大限に引き出す古典的技法におだわった寿司は絶品の味わい。
メニューには金原亭馬生が食べたという『鮪の小漬け丼』やコース料理もあります。

 

明治時代から続く浅草の老舗店

 

尾張屋:1870年創業の大海老天のそば

本かつおを使った風味豊かなつゆで食べる信州産のそば粉で打つコシのあるそばをはじめ、厳選した胡麻油で揚げた大ぶりの海老がのせられた天丼が大人気。
またお店自慢のそばと海老天が一度に味わえる『車海老の上天ぷらそば』もおすすめ

浅草の一隅に、池のある静かな中庭と、数寄屋造りの離れ座敷を持つ江戸前天麩羅の


老舗「中清」1870年 天麩羅屋
幕末の頃、初代中川鐡蔵氏が駿河より出て、広小路通りに屋台を出したのが始まりで、
明治3年浅草公会堂前に店を構え現在に至る。

 

竹松鶏肉店:1879年創業の老舗精肉店でお惣菜

浅草にある老舗の精肉店です。店頭のテイクアウト用ショーケースには、岩手県産の鶏肉「菜・彩・鶏」を使用した焼き鳥や唐揚げなど美味しそうな総菜メニューも並んでいます。
その中でも手羽先を使った『なか焼』はメディアで取り上げられた人気の総菜

 

浅草神谷バー:1880年創業の老舗バーで電気ブラン日本で最初のバーです。
有名な『デンキブラン』は、キリリと冷えたブランデーベースなど数種類のアルコールをカクテルした飲み物で、調合は秘密とのこと。
フードメニューも充実していて、信州味噌と醤油で味付けた煮込みや牛バラのビーフシチューなど下町の味から洋食まで取り揃えられています。

ちんや:1880年創業の適度な刺し肉が旨いすき焼き

浅草で有名なすき焼きの老舗店。最近閉店して、また復活しました。

 

浅草寿司清:1891年創業のすしや通りの寿司屋

すしや通り沿いにある「浅草 寿司清」は、親方の目利きで毎日仕入れる鮮魚にひと手間加えた旨い寿司が食べられると評判のお店

 

天藤:1902年創業の天丼屋でボリューミーな天丼

志垣直哉などの小説にも登場したことがあるといわれる老舗天ぷら店です。
大人気の『天丼』を注文するとフタがしまらないほどボリューミーな天丼が提供されます。

大正時代から続く浅草の老舗店

1913年創業の藪蕎麦御三家の1店

「並木藪蕎麦」は日本で最も由緒があり、東京にある藪蕎麦御三家の1つと言われる老舗そば店

 

赤垣:1917年創業の海鮮の美味しい居酒屋

大正時代に創業した老舗居酒屋です。寿司屋に負けない新鮮なネタを使った魚介料理が自慢のお店

 

中華・洋食やよい 1924年創業 (大正13年)

孤独のグルメ登場

 

釜めし春:1926年創業の釜飯専門店

大正時代に浅草で創業した釜めし一筋の老舗店

 

昭和から続く浅草の老舗店

 

浅草むぎとろ:1929年創業のむぎとろ懐石料理

むぎとろが名物の老舗懐石料理店

 

つるや:1931年創業の昔ながらの鰻屋

厳選した国産うなぎを使った料理が自慢の老舗鰻料理店です。
看板メニューの『上うな重』は、蒸して焼き上げられた鰻に、引き継がれてきた関東風味のあっさりダレが良く合うと評判

 

染太郎:1937年創業の著名人も通ったお好み焼き

昔ながらの趣が残る老舗お好み焼き店「染太郎」は、江戸川乱歩や渥美清など有名人も多くも訪れている名店

 

今年も私の拙いブログを宜しくお願いします。

そして年初めは、一度は行ってみたい浅草の老舗を紹介しました。

私も知らないお店も結構あります。

キンクロも連れてきました。これで新年の挨拶はどうでしょうか