今回はマニアックに落語の話です。
毎回マニアックですが。
今年は正月から落語に行きました。
- 1月5日(金)「 特撰落語名人会」
柳家さん喬・三遊亭白鳥・古今亭菊之丞・桃月庵白酒
演目はさん喬が「福禄寿」、菊之丞が「芝浜」。どちらも三遊亭圓朝の作です。
特に「福禄寿」は初めて聞きました。内容が深川の事なので選んだんでしょうね。
「芝浜」は暮れ正月の落語の定番。
噺家さんはさん喬以外は若手の真打さんなのか・・若手と言っても40代か50代くらい。
なんせ、当時の名人・上手はお爺さんばかりでしたから。
名前から大体は師匠が誰だか分かりますが、さん喬以外は知らない人ばかりです。
でも皆さん巧いんです。
私と落語の付き合いは高校時代。親友のN君から風邪を引いたときに、カセットテープを借りて聞いたのがきっかけでした。
Nくんはもちろん落研です。当時、素人ながらも巧いと思いました。目の前で落語をする人が居るとは思ってもなかったです。ビックリ。「野ざらし」とか「目薬」をよく演じてくれました。
そんな訳で落語が好きになり、志ん生、文楽、馬生、三木助、柳好などを聴きました。
当時の若手では志ん朝、小三治、圓楽、談志が好きでした。
でも一番好きなのは三遊亭圓生師匠。
昭和の名人ですね。圓生は長生きして亡くなるまで元気だったので噺が沢山残っています。
実際に観ることはありませんでしたけれど。
TBSで深夜やっていた「落語研究会」をよく見ました。今でも放映しています。
当時はビデオがなかったので、カセットに録音したりしました。また古い噺家のレコードを買いました。兎にも角にも古いのから聞いて、本を読んで勉強しました。
基本的には古典落語。人情噺が好きでした。
上方は米朝くらいかな。あまり賑やかな枝雀とかの上方落語は肌に合いません。
新作も当時は聞きませんでした。
でも、飛行機の中で聞いた志の輔の新作は面白い。あれはあれで良いですね。「ももりん」。
寄席にも行きましが独演会の方が好きです。
以前は区民センターの落語会で談志や志ん朝、小三治が来ると見に行きましたね。
今でも区内を調べると、意外に平日落語会がいっぱいあるのには驚きました。
お寺や会館で定期的に開いている場所もあります。
亀戸梅屋敷では円楽一門が、毎日の様に落語会を開いています。昔、東陽町に圓楽が寄席「若竹」を作ったので今でも江東区とは縁があるのかも知れません。

古今亭志ん生と若い古今亭志ん朝親子

古今亭志ん朝師匠
- 2月2日 深川江戸資料館徹底的研究講座「第4回 落語家と見る資料館」
柳家喬の字 「たらちね」
勉強会の一環として聞きました。
その後江戸時代の生活様式を、実際の建物を見ながら教わりなした。
- 2月14日水曜日 「 柳家小三治・柳家小里ん二人会」


柳家小多け 「たらちね」長屋の嫁入りの話。
小里ん「提灯屋」提灯屋を騙す話。
本当に久しぶりの人間国宝小三治師匠です。
演題は「馬の田楽」
噂ではよぼよぼと聞いていましたが、実際見た時はそこまで酷くはなかったです。まだまだ元気。
元々怠そうに初めは話すので。「枕 (本題の前振り)」にイヤというくらい時間をかけました。
枕で終わるかと思ったくらいです。素朴な話ですね。1時間ばかり掛けてじっくり演りましたが、もっと他の話が良かったかな。
6月はまた特選落語会があります。
まて、珍しいのは風間杜夫の落語会があります。
劇ではないですよ、本人は落語が好きで独演会を開催します。
これからは、買いためた今は亡き名人のDVDをゆっくり時間をかけて観たいと思います。
毎年行われますね。何人かは必ず圓朝作の話を演じます。
鏑木清方「三遊亭円朝像」1930年 近代落語の祖「三遊亭圓朝」
江戸の終わりから明治に活躍
圓朝は1900年8月11日が命日 圓生は1900年9月3日に誕生する
何かつながるところがあるような・・・・
圓朝もそうですが、圓生、志ん生、小さんなど過去の名人の名跡が継がれていません。
名前も大事ですけれど、誰かが継がないとね。




