松本市の老舗百貨店「井上本店」来年3月末閉店 | 花かつみ

花かつみ

郡山市と周辺市町村の街並み画像と情報を不定期に掲載

松本市の老舗「井上百貨店本店」が来年3月末で閉店すると発表がありました。百貨店機能は東筑摩郡山形村の大型商業施設「アイシティ21」に統合し、リニューアルする。本店の今後の利活用は未定なものの、学生服や人気ブランド、ギフト販売、外商といった一部機能は、中心市街地の別の場所に拠点を設けての維持を検討している。松本市から百貨店が姿を消すことになりました。「井上百貨店本店」は、1979年(昭和54年)の営業開始から45年が経過、施設の老朽化も進み快適な売り場の維持が難しくなったため、アイシティ21に経営資源を集中させる。新拠点は本店から徒歩圏内に設けることを検討。本社は引き続き松本市内に置く。

 

本店の土地と建物は井上が保有している。営業終了後の利活用については、不動産事業者などから複数の提案があり、同社が今後も活用、他社と共同開発といった可能性があるという。アイシティ21のリニューアルはその節目と、本店の営業終了に合わせて段階的に進める。新たなテナントを誘致するほか、近年売り上げが伸びているネット通販や宅配といった分野との連携、地域連携商品の拡充などによって売り場の充実を図る。井上の社長は「物販だけでない多様なニーズに対応しつつ、従来のアイシティよりも百貨店のDNAを感じられるショッピングセンターを目指す」と話している。長野県も一県一百貨店の状態となり、長野市の「ながの東急百貨店」が唯一の店舗となってしまいました。

 

松本市では「イトーヨーカドー南松本店」が来年1月に閉店、「松本パルコ」が来年2月末の閉店が決定している。ここに来て3店舗の大型店が街中から姿を消す。地方都市小売業界の厳しい現実に改めて暗澹たる想いします。

 

来年3月末で閉店する「井上百貨店本店」

来年1月末で閉店する「イトーヨーカドー南松本店」

来年2月末に閉店する「松本パルコ」