旧大黒屋百貨店 | 花かつみ

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いわき市平の街中に白を基調にした建物が存在していました。街の顔であった「大黒屋百貨店」です。設立は1947年(昭和22年)で、画像の店舗は1970年(昭和45年)にオープンしました。長らく老舗百貨店として営業していましたが、郊外型店舗の出現により売り上げが減少していきました。1990年に10億円をかけてリニューアルするものの、激しくなる郊外店舗との競争に贖うことはできませんでした。創業100周年目にあたる2001年に自己破産を申請し倒産となりました。負債総額は87億円だったそうです。

 

閉店後の2001年12月、大黒屋の破産財団は所有している建物と土地を放棄し、建物と土地は競売にかけられた。社屋は2003年11月から解体が始まり、2004年3月に撤去完了して更地化。跡地には、結婚式場が建設されたが、現在は葬儀場の「さがみ典礼 いわき迎賓館」となっている。

 

2000年頃のいわき市は、既に百貨店が営業できる客層及び経済規模を有する都市では無くなっていたのですね。これ以降、いわき市平の中心市街地空洞化に拍車が掛かることになりました。

 

街中商業施設の苦戦を伝えるニュースとして今も記憶しています。