捨てたその手で
何ごとも無かったように
生活している人がいて
家族がいる。
もう二度と思い出すことも無く
涙なんて流すことも無い?
あなたの生んだ幼い命が
いつか?
あなたの分まで涙して
あなたを恨むことがあっても
あなたは気付きませんね?
子どもにとって
犬や猫が傍に居てくれることが
どんなに安らぐものか？
あなたは知りもしないし
あなたが見ている猫も犬も
動くオモチャなのでしょう?
飽きたらポイ捨て出来るモノ?
わが子以上に手の掛かるモノ?
あなたの目にしない空間で
電池が切れるだけ?
動けなくなる瞬間まで
あなたが迎えに来てくれるのを
ずっと待っていましたよ。
そんなこと?
馬鹿ばかしいですか？
そんなことが?
あなたの身に起きたとしたら?
それでも
あなたの脳裏には
この子の姿は微塵もないですか?
この子の命の灯火を
吹き消したのは
あなたの無知と無関心です。
生きることで精一杯？
わが子の心にも気付けませんか?
お願いします。
もう二度と命をオモチャに
しないで下さい。
二度とモノではない命に
触れないでください。
ガス室のボタンを押したのは
あなたの心です。
その捨てた手です。
その手と心で
わが子に触れて
愛しい人に寄り添って
生きていけるのですね?
