体力の限界 | 傷ついた脳~魔女的サバイバル伝~

傷ついた脳~魔女的サバイバル伝~

幼少期:親からの虐待から逃避するために読書に没頭する。青年期:大学進学するも性的虐待のトラウマから鬱、自傷、自殺未遂、性的トラブル多発。成人期:未婚シングルマザーとして新たな人生を歩み始める。

 モラハラ彼は私より一回り以上年下でアスリートだった。すなわち、体力有り余る若者。私はフルタイムで働くシングルマザーで子どもの年はまだ1桁。10時前にはもう寝てる。
 二人きりで会えるのは子どもが寝てる夜中のみ。夜中に子どもを置いて迎えに来いだの、すっごくワガママ俺優先。根負けして迎えに行くと、『幼い子供を置いて男を迎えに行く悪いママ』認定。←ここがモラハラ。罪悪感を植え付ける。子どもが起きてる時に来てというと『幼い子供がいるのに男を家に呼ぶ悪いママ』認定。
 可哀想だなお前の息子、男より息子のが大事だろ?って言う。要するに愛する息子より俺を優先して欲しかったわけ。まともな大人の男ではない。どっちに転んでも悪いママ。
 10時以降の眠くて仕方ない時間に延々と、迎えに来いとかの電話やメッセージが続き、意識が朦朧としてくるわけで、迎えに行ったほうが楽になれる気がしてきてしまう。なぜなら次の日もその次の日も、彼の性欲がおさまるまで続くのだから。こうやってどんどん洗脳されていったわけ。
 体力の限界、睡眠不足。それが一番キツイ。楽になりたい、と思ってしまう。こっちは、迎えに行っている間に子どもが起きたらどうしよう、とか。こんなに眠いからもし事故にあったら困る、とか。迎えに行ったら送らなきゃいけなくなるから眠気最高潮になっちゃうからイヤだ、とか色々あるわけで。モラ彼は私の事情なんてどうでもいい。自分のやりたいようにやりたいだけ。どんどん私の疲労が溜まり、バイオリズムが狂っていった…モラ彼は自国の家族や友人とスカイプ通話するために深夜から朝方まで起きていることが多くて、そんな彼のリズムに付き合わされていた。おい起きろ!今すぐ会いたいから起きろ!とか。
 ほんっと狂ってる。アポなしで深夜にピンポン、とか怖かった。これが、モラ彼の寮の近くに引っ越ししてから週に1、2回、二年くらい続く…