非情にも陸上競技場のゲートが閉まっていきます。
スタートして4時間、6ヶ所ある最後の関門は競技場ゲート。

60代と思われるランナーがあと数十メートルというところで
門が閉鎖。ランナーは倒れこみ、しばし天を仰ぎ声も涙も出ない
といった表情でそのまま立ち上がれません。
観客から悲鳴にも似た声があがります。
でもしばらくすると激走を称える声と温かい拍手が。
1人の男性が手を差し伸べ年配ランナーは立ち上がりました。

どれだけ悔しかったか計り知れません。
あとトラック1周で完走。充実感に浸れます。
それを目指して4時間走ったはずです。何か月も前から調整して
きたと思います。年齢的にも相当な挑戦だと思います。
今、思い出しただけでも感極まります。

一方で、2時間台の記録を持っていると思われる
エリートランナーが前半地点でリタイアする姿も。

体調、ケガ、気候、ペース配分。色んなことが左右する中で42.195
キロを走っていく。マラソンを始める前は単調な印象がありましたが、
実際にやってみて、その奥深さを感じています。

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この大会に出場することを目標に今年マラソンを始めました。

1年間かけて、何か1日のためにチャレンジするということ、最近では
なかなかありませんでした。進学受験のような、部活の大きな大会の
ような。そんな緊張感で当日朝を迎えました。
4,000人近いランナーが一斉にスタート。競技場内はしばらく渋滞。
1キロ通過に7分近くかかりました。最初の給水も順番待ちで止まる
ような格好となり序盤は思うようなタイムではありませんでしたが、
そこから徐々に自分のペースで走り始めました。

11キロ地点。まだまだ余裕の笑顔ニコニコ


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30キロ地点。今年1年、練習最高記録は25キロ。
このあたりからは全くの未知数、どんどん苦しくなってきました。

ただ、2日前にブログで・・・

「レース中、きっと幾度と苦しい局面に陥ると思います。

でも、だからこそ挑戦しがいもあります。」

とにかく”気持ち!”を全面に、ゴールをめざし、”完走ブログ”を綴りたいです!


と記したことを思い出しました。そして多くの沿道の応援、本当に

励みになりました。仕事中に手をとめて応援に駆け付けてくれた友人もありがと

それから事前にいただいたメールやメッセージなどもどんどん浮かんできます。

「完走しました!」って報告したいビックリマーク


ここで妥協したらどんどんペースが落ちて行ってしまう。

強制収容の関門もあります。ここからは”気持ち”です!


「絶対にあきらめない。絶対完走してやる。絶対手を抜かない。

最後までやれる。負けるな。などなど」


思うだけではなく声に出しました。

声にだすことでより気合いが入りました!


39キロから41キロあたりが一番苦しくて全身に痛みと吐き気が襲ってきます。

「フルマラソン、キリよく40キロにすればいいのに」

「このタイミングで坂はないやろー。」

「なんでマラソンブームなん?こんなにキツイのに・・・」

「って、オレも自らやろうって決めたクセに・・・」

「あー、もう走りたくない・・・」

ルールに八つ当たりしたり、愚痴ったりあせる

頭の中はこんなことが浮かび、ちょっとおかしくなりつつにひひ


ほそーい糸1本で、なんとかやっとつながっているような感じです。
これが切れると・・・その前に早くゴールしたい・・・

その細い糸の先にあるのは競技場!

41キロを突破すると、いよいよ見えてきました!!

家族、身内も待ってくれています。


ゲートをくぐるとすぐに娘の「パパ!」という声が聞こえました。

「写真撮らないでくださいむかっ」ではありませんニコニコ

これでも笑顔で手を振っているつもりですあせる


目標の3時間30分以内は無理でしたガーン

でも、まだ30分台が狙える!




どこにこんな力が残っていたのかというほど全力疾走。

まるで100メートル走で第1コースを走るランナーのようににひひ


そしてゴール!



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記録は・・・

3時間31分ジャスト。惜しい!

最後ダッシュしたのに・・・なんて思いましたが、

でも、大大大満足です。


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KRY山口放送


TV局のサイトで途中経過、公式記録などを確認すると20キロ地点

はゼッケンとほぼ同じ2435位。でも後半521人抜いて1914位でゴール。


粘って粘って最後まであきらめない。

むしろ後半キツイところでしっかり走りたい。

そう思って臨みましたので、最後まで大きくペースダウンすることなく

走ることができ、しっかり心身鍛えることができました。


真剣に応援してくれる人の顔、運営スタッフの方々。

すれ違うランナーの頑張っている顔、終わった後の笑顔。

応援メールやメッセージ。

今思い出すだけでも込み上げてくるものがあります。


そして競技場前あと少しで完走とならなかった年配ランナーは、

また来年悔しさを晴らすために練習を再開しているのかな?

と考えただけでも涙腺が・・・


防府を走る。という目標を達成しましたので今後またフルマラソンを

走るかどうか全くわかりませんが、こんなに素敵なものと出会え

ましたので、引き続き楽しく日々のジョギングは続けていきたいです。


1年前はじめた頃は3キロほどの距離をキロラップ5分。

終わった後ぜーぜー言っていましたが、今回、42キロの距離を

同じキロラップ5分で走れました。


あきらめずに継続していく。苦しい時も前を向いて粘る。

マラソンで得た教訓を仕事に、日々の生活に生かしていきたいです。



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