東電、連日の数字訂正 信頼性に疑問符
東電、連日の数字訂正 信頼性に疑問符
2011.3.27 22:31
福島第1原発の事故では、発表されるデータの信頼性に疑問符がついたり、訂正されたりするケースが27日にかけ相次いだ。
東京電力は27日昼、2号機のタービン建屋の地下1階にたまった水から検出された放射性物質の濃度は「通常の原子炉の水の約1000万倍」と発表。半減期が約53分と短いヨウ素134が、たまり水1立方センチ当たり29億ベクレルという超高濃度で検出されたとした。
これについて、原子力安全委員会は「数値が高すぎて疑義がある」と、東電に再分析を要求。東電は結局、「分析のプロセスに問題があった」と認め、あらためて水を採取して分析を行うと発表した。
東電は26日にも、3号機の水たまりで作業員3人が被曝(ひばく)した事故をめぐる発表を訂正している。当初の発表では「1号機でも、表面で毎時200ミリシーベルトという高い放射線量を記録した水が18日に見つかっていた」としていたが、そうした線量の記録はなかったという。
http://sankei.jp.msn.com/life/news/110327/trd11032722320016-n1.htm