昨日はなんだかんだと動き回って疲れたのか、今日は何もやる気が起きなかった。ただ、MLBのドジャースとパドレスの地区シリーズ初戦はテレビ観戦した。


9:40頃に試合開始のはずだったが、予約していたチャンネルに切り替わらない。あわてて番組表を確認すると、中継は10時からだった。NHKBSだったらこんなことはなかったと思うが、NHK総合だと仕方ないか。


先発の山本選手は打たれて、パドレスに先行を許したが、大谷選手の3ランHRで振り出しに戻し、最後は逆転してドジャースがホームで初戦を飾った。明日の第2戦はNHKBSで9時から中継されるが、残念ながら午前中は仕事だ。午後の情報番組を楽しみにしよう。


さすがにテレビだけだと寝てしまいそうなので、合間合間に溜まった本の消化も進めた。今日手に取ったのは、堂場瞬一氏の警視庁総合支援課シリーズ第3弾の『昨日への誓い』だ。2024年8月に講談社文庫から書下ろし作品として刊行された。




支援課に斎木道男の妹、清水直子から癌で闘病中の斎木が亡くなったと電話が入った。15年前に斎木の娘の亜香里(27)が帰宅途中に襲われて死亡した。バッグがなくなっていた。捜査を始めてすぐに事態は動き出した。犯行を仄めかすメモを残して亜香里の以前の恋人、公野響が自殺した。被疑者死亡のまま送検され、事件捜査は終了した。


支援課はこれが最初の仕事で、この事件で支援課の対応の基本ができた。恨みをぶつける相手を失った被害者家族をどうフォローするかが課題になった。このとき対応したのが捜査一課から移ってきた大岡だった。支援課と斎木道男とは手紙のやりとりが続いていた。


すでに退職していた大岡と連絡が取れず、柿谷晶は御殿場に住む大岡を直接訪ねた。清水直子によれば大岡は時々斎木の見舞いに来ていたというが、大岡は晶には退職後は東京へは行ったことがないという。違和感を覚えた晶だったが、翌日大岡は御殿場から姿を消した。


大岡の妻の美智と連絡を取り合ったが、中野中央書管内で発生したひき逃げ事件に本来の業務に引き戻された。

ひき逃げに気づいた近くを走っていた車が逃走車を追いかけ、自分の車を相手の車にぶつけて停車させた。ぶつけられた車は横転して、運転手は意識不明の重体。ぶつけた車の運転手も重体で入院した。ひき逃げされたのは老夫婦で妻をかばった夫が死亡した。


車をぶつけて停車させたのはYouTuberの真島颯太だった。嫌な予感がした晶は真島に警告するが、事態は思わぬ事態へと展開していく…。



本書の構成は次のとおり。(目次引用)

第一部 始まりの男

第二部 ヒーロー

第三部 犠牲者

第四部 本当の悪



柿谷晶は支援課に捜査権をもたせる提案をするが、今後の展開が楽しみだ。堂場作品の在庫はあと2冊ある。中古本屋には欲しい作品が、これも2冊あるが、まだ値札が新しい。