午前中の仕事関係の集まりが終わると雨が降り出した。午後からの桜まつり見物は止めて家へ戻った。
J:COM営業の訪問があったが、やんわりと断り、静かに佐伯泰英氏の夏目影二郎始末旅シリーズ第九巻を開いた。
本書は、2005年5月に刊行された光文社文庫の作品を著者が大幅に加筆修正されたうえで、文字を大きくして決定版として2014年5月に刊行された。
(以下ネタバレ注意)
水野忠邦の天保の改革による豪奢・贅沢禁止令は国の経済を停止させてしまった。鳥居耀蔵による取り締まりの強化で、ついに、夏目影二郎の祖父母が営む料理茶屋「嵐山」も暖簾を下ろすことになった。そして鳥居の矛先は影二郎の父で大目付の常盤秀信に向かった。
影二郎は暖簾を下ろした「嵐山」の祖父母添太郎、いくと若菜を連れて草津に湯治に行くことにした。鳥越のお頭こと浅草弾左衛門の勧めもあってのことだった。
雪の草津では八州廻りの八巻玄馬国定忠治を追い込もうと木戸を設けて通行を制限していた。八巻は、影二郎が始末した八州廻りの日野初蔵の弟で、影二郎を兄の仇と狙っていた。
何とか忠治たちを助けたい影二郎と八巻たちの戦いが始まった。そして壮絶な結果を迎えた。
湯治から帰った江戸では、南町奉行に就いた鳥居耀蔵の後ろ盾のもと、南町奉行所御禁令取締隊なる一団が徹底した取締りを行っていた。
常盤秀信には蟄居謹慎が言い渡されていた。そして、閣老直裁判で改易、切腹の裁きが下った。切腹までの猶予時間は1日。折しも、家斉の側室だった中臈お美代の方を中心に不穏な動きがあり、水野忠邦から影二郎に新たな指示があった。
影二郎は父を救えるか。加賀の前田家が動く。
本書の構成は以下のとおり。(目次引用)
序 章
第一章 昔の夢
第二章 地吹雪草津
第三章 烏舞片手斬り
第四章 猿面冠者
第五章 鼠山闇参り
終 章
佐伯泰英外伝⑨ 重里徹也
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ショッピングモールに出店していた中古本屋で木谷作品を6冊手に入れた。しかも割引率を決めるくじ引きもあった。箱の中の割引率が書かれた紙片を引くのだが、マジックで書かれた数字が透けて見えていた。さっと見て一番大きい数字の20%を引き、1冊160円になった。
さらに新しく佐々木譲氏の作品にも手を広げることにしたため、一気に30冊の在庫ができた。ようやく余裕ができた。
