今日、関東地方にも梅雨入りが発表された。平年よりも2週間ほど遅い。つい先日までの予報では今日は日射しがあり、梅雨入りは土曜~日曜になるかもしれないと言われていた。ところが、6時前から雨音が響いてきた。その前から降り始めていたかもしれない。


3時過ぎにクワガタが飼育箱の中を歩き回る起こされたが、1時間ほどすると音が消えた。またクヌギチップに潜り込んだようだ。外はいつもより暗かった。


今日から始まるJR東日本の東京の中央区を歩くイベントへの参加を考えていたが、この雨だ。延期せざるを得ないが、日程的には日曜日しか残っていない。ただ、土曜日から日曜日に日付が変わる頃からまた降りだすようだ。ウォーキングは諦めるしかない。


季節は夏至に入った最初の朝は、なんとなく体調に違和感を覚えることから始まった。違和感は体が吸収を拒否した消化物をすぺて体外に排出すると消えたた。寝冷えしたかもしれない。


体調が復帰したところで、読書時間とした。

佐伯泰英氏の若い三味線職人とそれを見守る人々を描いた『竈稲荷の猫』を読み終えた。一冊読みきりのスタイルで刊行された4作品の最終巻だ。




日本橋から北東に約1km余、かつて元吉原のあった浜町入堀に面した住吉町裏河岸と東にさらに続く難波町裏河岸のふたつの裏河岸を界隈の住人は呼び分けずに、「竈(へっつい)河岸」と呼び習わした。入堀の対岸にある上総鶴牧藩の下屋敷の敷地の外側、北東の隅に小さな稲荷社あった。住人はこれを「竈稲荷」とか「猫稲荷」と呼び合った。


ここに黒猫が住み着き、猫稲荷の名を守っていた。黒猫のところに熱心に通ってくるのは、竈河岸の裏長屋、三味線長屋の住人の娘、小夏(15)だった。小夏は母親を流行り病で亡くしていた。父親は玄冶店の三弦職人の伊那造だ。長屋の名は、長屋の持ち主が玄冶店に代々続く三弦師五代目小三郎親方であることに由来する。


そんな小夏を気遣うひとり善次郎は小三郎親方のいちばん若い弟子で、13の折りから三味線造りの弟子になり、7年目を迎えていた。


そんな善次郎に新しい三味線造りが委ねられた。迷いながらも挑戦する善次郎を小夏が叱咤激励し、己を信じて夢に向かって突き進む才能溢れる若き男女の物語だ。



本書の構成は次のとおり。(目次引用)

第一章 父親の仕事

第二章 小夏の怒り

第三章 棹造り

第四章 悩め、善次郎

第五章 深夜のつま弾き

終 章



これで佐伯泰英氏の読みかけシリーズは「芋洗河岸」だけになった。同シリーズの第3巻の帯に「シリーズ完結編」とあったので、すっかり全3巻だと思っていた。ところが、最新情報では、10/8に第4巻が刊行されるようだ。来月からは「助太刀稼業」シリーズの刊行も始まるようだ。



明日は、1日だけ晴れるようだ。今日ウォーキング参加を見送った人たちは明日こぞって参加されるだろうな。25日まで開催される本イベントだが、明日以外はすべて雨マークが付いている。残念ながら明日は仕事なので、本イベントには参加できそうにない。