読んでないかも知れない西村京太郎氏の作品を見つけた。タイトルは中古本屋でよく目にしていたが、読んだ気でいた。ただ、表紙絵には記憶がないし、パラパラとページをめくってみたが記憶を刺激する言葉はなかった。


「小説新潮」に平成15年6月号~12月号に連載され、平成16年(2004)3月に新潮社から刊行された『東京湾アクアライン十五・一キロの罠』だ。



飯田橋の安アパートで鈴木克巳(45)がパジャマ姿で殺害されていた。枕元の便箋には「タクサンノヒトガシヌ。ソレー」と頂点が丸みをおびた三角形が描かれていた。


鈴木は職探しをしていた。そしてハローワークで仲良くしていた5人の男女の存在を十津川警部たちは探し出した。その5人は東京湾アクアラインを爆破すると脅し、日本道路公団に5億円を要求した。彼らは本気であることをわからせるため、換気装置のある風の塔を爆破した。


そして地方銀行の支店に現金を届けさせた。犯人の一味が現金を受け取りに来たところを逮捕しようと警察官が張り込むが、犯人は現れず、バッグに詰めてあった現金はなくなっていた。どのようなトリックが使われたのか?


まんまと現金を手にした犯人たちだったが、事件はこれで終わらなかった…。



本書の構成は以下のとおり。(目次引用)
第一章 五月の風の中で
第二章 風の塔
第三章 爆発
第四章 爆風の中で
第五章 贈り物(プレゼント)
第六章 破壊の予感
第七章 炎上せず



これは面白かった。西村作品の新刊を事前に本屋で調べた上で中古本屋を回るようになったのは、2011年以降だ。それまでは中古本屋で見つけたら買っていた。



朝8:30頃、仕事現場に行く途中の斜面に黄色いブタナが咲き誇っていた。これまで目にした記憶はなかった。


ブタナ、原産地のフランスでは食用になり、俗称「豚のサラダ」がそのまま和名「豚菜」になったようだ。


これが、帰り17時頃にはすべて閉じて、姿を消していた。代わりに目だったのが、オオキンケイギクだった。


繁殖力が強くて法面の補強に植えられたこともあったそうだが、今は抜くべき雑草になっていた。



明日は内視鏡による胃がん検診だ。あと45分で飲み食いが禁止される。コップ一杯の水だけが許されている。プチ試練だ。