今回の九州行は、移動時間を含めて、結構時間がありそうだったので4冊の本を持っていったが、1冊しか読めなかった。読んだのは『「古代遺跡の謎」未解決ファイル』で、PHP文庫から2009年3月に刊行された。著者は世界博学倶楽部で、32件の遺跡が取り上げられていた。




本書で取り上げられている遺跡で、名前は聞いたことがあるものを含めても半分の16件しかない。世の中にはまだまだ未知のものが多い。


いつから古代ミステリーに興味を持つようになったのかは定かではない。ただ、子供の頃によく目にした雑誌などで世界のミステリーを特集されていたことは記憶の片隅にある。漫画もSFや冒険活劇譚が多かった。この頃に下地ができたのだろう。


ツタンカーメンの黄金マスクにワクワクしたり、インカやマヤ文明の展示会に足を運んでは感化されて帰ってきた。特にマヤ暦が途切れていた2012年には世界が滅びると大騒ぎになって、映画「2012」も製作された。


マヤ文字やヒエログラフの本も持っていたはずだ。古典や時代劇にはまると「くずし文字」も理解しようとテキストを買ってきた。いずれも最初の数ページで関心事は別のことに移っていった。


インカ文明も、キリスト教の布教に名を借りたスペインによる破壊と略奪がなければ別の形で歴史が伝わっていたかもしれない。ま、ピラミッドにしてもそうだが、謎が残っているおかげで好奇心が掻き立てられ、世界が面白くみえてくるのも否定できない。



本書で取り上げられた遺跡は以下のとおり(目次引用)


第1章 遺跡に残されたメッセージ

 ・ストーンヘンジ

 ・タッシリ・ナジェール

 ・オルメカ

 ・ボロブドゥール

 ・エローラ石窟

 ・メテオラ

 ・マルタ

 ・グレート・ジンバブエ

 ・ニューグレンジ


第2章 暴かれた伝説

 ・バビロン空中庭園

 ・ロードス島ヘリオス像

 ・ポンペイ

 ・カッパドキア

 ・イースター島モアイ像

 ・トロイア

 ・クノッソス宮殿

 ・ナン・マドール

 ・ファロスの灯台


第3章 驚愕の高度技術

 ・ナスカの地上絵

 ・モヘンジョ・ダロ

 ・ペトラ

 ・テオティワカン

 ・メサ・ヴェルデ

 ・クシュ

 ・シカン


第4章 権力者の遺物

 ・ペルセポリス

 ・兵馬俑坑

 ・ギザの大ピラミッド

 ・アンコール

 ・マチュピチュ

 ・ネムルト・ダー

 ・パレンケ



古代遺跡の後は、日本の古代史を少し読んでみよう。