天気はよかったが何もやる気が起きなかった。草むしりも延期だな。暑い中でごろごろ過ごすのは少々きついが夏に向けて身体を慣らしておくにはそこそこの室温になった。


先日東京都港区を歩いたときに、過去の情報が大分消えかかっていることに気づいた。やはりウォーキング参加が減ったことに原因があるようだ。これはいけないと、歩く代わりに書籍でデータのリフレッシュと補充を行うことにした。参考にしたのが『徹底図解 江戸時代』だ。




編者は新星出版社編集部で、2011年2月に同社より刊行された江戸の解説本だ。


第一章で使われている文化6年(1809)に鍬形蕙斎(くわがたけいさい)が描いた鳥瞰図『江戸一目図屏風』は江戸が豊かな緑と水の町だったことを教えてくれる。鍬形蕙斎は浮世絵師の北尾政美が津山藩松平家にお抱え絵師として召し抱えられて名乗るようになった雅号だ。


これに江戸の町を地域別に細かく描いた切絵図と現代の地図を重ねて地理的な位置関係が示されている。やはり西を上にした古地図には慣れず、現代図があった方が認識しやすい。


神田の名主・斎藤月岑(さいとうげっしん)が天保5年(1834)に刊行した『江戸名所図会』は長谷川雪旦の写実的な挿し絵もあり、当時を知る素晴らしい資料だ。「日経OFF」だったか、付録に冊子が付いていた。どこに置いたか、見たいときには出てこない。


こういった江戸文化を世に知らしめた江戸後期の出版業者で今でいうメディア王だった蔦屋重三郎が2025年大河ドラマの主人公になる。これは楽しみだ。



本書の構成は以下のとおり。(目次引用)

大江戸年表

はじめに

第一章 「切絵図」「鳥瞰図」で見る大江戸の町並み

第二章 『御江戸大地図』で知る大江戸の町割り

第三章 「浮世絵」に見る大江戸の盛り場

第四章 『江戸名所図会』で知る大江戸名所案内

第五章 『名所江戸百景』などで見る大江戸歳時記

第六章 「浮世絵」で知る大江戸事件簿

第七章 『江戸名所図会』より大江戸名所控

付録



江戸に関する書籍は他にも積ん読状態にあるものが数冊残っている。そろそろ読み進めないといけないな。


明日から4月だ。前半は週6で仕事を入れてしまった。どこで桜見物に行くか、悩ましいところだ。